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スティーヴン・キング著「任務の終わり(下)」

スティーヴン・キング著 白石朗訳 「任務の終わり 下」 (文春文庫/2021年2月第1刷)を読む。

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何かが起ころうとしていた。
ひどく忌まわしい惨劇が。
奇怪な行動をとりはじめる医師や看護師の目的は何か。
眠れる殺人鬼は何を企てているのか。
事件現場で発見されたゲーム機の秘密とは。
ついに物語はホラーに転じ、悪夢の秒読みが刻まれはじめる。
退職刑事と悪しきものとの最終決戦が豪雪の中で始まる!

著者あとがき:スティーヴン・キング
解説「キング初のミステリ三部作の正体?」 三津田信三(ホラーミステリ作家)
定価(本体940円+税)


【点数】 ★★★★★★★★・・(8/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

スティーヴン・キング著「任務の終わり(上)」

スティーヴン・キング著 白石朗訳 「任務の終わり 上」 (文春文庫/2021年2月第1刷)を観る。

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その病院には殺人鬼が眠る。
彼の名はブレイディ。
大量殺人の実行を阻止され、その祭に脳に負ったケガで昏睡状態にあった。
そして今、ブレイディの凶行の生存者が自殺を遂げる事件が頻発する。
単なる自殺ではないと直感した退職刑事ホッジズは真相を追いはじめる。
しかし病室では、新たな殺人計画がひそかに進められていた。
定価(本体900円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ユッシ・エーズラ・オールスン著 「特捜部Q ―キジ殺し―」

ユッシ・エーズラ・オールスン著, 吉田薫・福原美穂子訳 「特捜部Q ―キジ殺し―」 (早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫/2013年4月初版)を読む。

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※さすが110円で買っただけに、背表紙が色焼けしています。

いったいこの書類はどこから送られてきたんだ?
いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。
18歳と17歳の兄妹が惨殺された事件だが、その後犯人は自首して服役中。
つまり未解決ではない。
なのになぜ未解決事件を調査する特捜部Qに?
興味を抱いたカールとアサド、それに新メンバーのローセは再調査に取り組むが、当時の容疑者たちはいまや有力者になっていた。
度重なる妨害に耐えながらも事件のカギを握る女を追うが…

解説:恩田陸(作家)
定価(本体1040円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ダヴィド・ラーゲルクランツ著 「ミレニアム6 死すべき女(下)」

ダヴィド・ラーゲルクランツ著 ヘレンハルメ美穂/久山葉子翻訳 「ミレニアム 6 死すべき女(下)」 (ハヤカワ・ミステリ文庫/2021年2月初版)を読む。

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ロシアにいたカミラはリスベットの命を奪うため、ストックホルムへ赴いた。
リスベットはその動きをつかみ、ストックホルムに戻る。
ミカエルはリスベットの協力を得て、死体で発見された男の身元を解明することに成功した。
さらに彼は、男と国防大臣の周囲で起きた悲劇と奥深い謀略の核心に迫っていく。
だが、ミカエルにカミラの黒い影がしのび寄る。
彼を利用してリスベットをおびき出そうというのだ。
リスベットは即座に行動を起こす。
ミカエルを救い、宿敵カミラと決着をつけ、自らの過去に終止符を打つために。
果たしてカミラとの闘いの行方は?
そして明かされるリスベットの父親ザラチェンコの秘密とは?
意想外の展開で描く驚異の6部作、完結篇!

謝辞:ダヴィド・ラーゲルクランツ
解説:酒井貞道(書評家)
定価(本体880円+税)


【点数】 ★★★★★★★★・・(8/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ダヴィド・ラーゲルクランツ著 「ミレニアム6 死すべき女(上)」

ダヴィド・ラーゲルクランツ著 ヘレンハルメ美穂/久山葉子翻訳 「ミレニアム 6 死すべき女(上)」 (ハヤカワ・ミステリ文庫/2021年2月初版)を読む。

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ストックホルムの公園で、身元不明の男の死体が発見された。
そのズボンのポケットにはミカエルの電話番号が書かれた紙切れがあった。
法医学者から知らせを受けたとき、ミカエルは聞き流したが、他殺の可能性があると聞いて男の素性を調べ始める。
生前、男は国防大臣について騒いでいたというが……。
そのころリスベットはロシアで双子の妹カミラを追っていた。
今世紀最高のミステリ・シリーズ、ついにクライマックスへ!

訳者あとがき:ヘレンハルメ美穂
定価(本体880円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

マイ・シューヴァル& ペール・ヴァールー著  「笑う警官」

マイ・シューヴァル& ペール・ヴァールー著 柳沢由実子訳 「刑事マルティン・ベック 笑う警官」(角川文庫/2013年9月第1刷)を読む。

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反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。
大量殺人事件。
被害者の中には、右手に拳銃を握りしめた殺人捜査課の刑事が。
警察本庁殺人捜査課主任捜査官マルティン・ベックは、後輩の死に衝撃を受けた。
若き刑事はなぜバスに乗っていたのか?
デスクに残された写真は何を意味するのか?
唯一の生き証人は、謎の言葉を残し亡くなった。
捜査官による被害者一人一人をめぐる、地道な聞き込み捜査が始まる―。
アメリカ探偵作家クラブ賞受賞。
警察小説の金字塔、待望の新訳!

なぜマルティン・ベックは笑わない?:オーサ・ラーソン(作家) 訳者あとがき:柳沢由実子 解説:杉江松恋(書評家)
定価:本体819円(税別)


【点数】 ★★★★★★★★・・(8/10)

【感想・コメント】

ミステリファンにはあまりにも有名な警察小説ですが、私は読んだ事はありませんでした。

ですが最近、「ミレニアム」「特捜部Q」と北欧ミステリにハマっているので、本作がスウェーデンの作品と聞き興味が沸き購入。

1968年発刊の「マルティン・ベックシリーズ」の第4作で、日本では1972年に文庫版で発行されています。

今回購入したのは2013年にスウェーデン語からの直訳による新訳版です。

こんなに経って新訳版が出るなんて余程の作品・・・・なのでしょね。

期待して読み始めました。

読んでいる途中で鑑賞したアメリカの映画版が期待以下だったのでちょっと心配していましたが、小説は出だしより引き込まれ、あれよあれよと言う間に終了。

これって

めちゃくちゃ面白いよ!

古典と言うから今となっては古くて驚きはないお話と(多少は)覚悟していましたがそんな事はありませんでした。

確かに、基本は聞き込みばかりで、展開は遅いし盛り上がりにも欠け、真犯人の影が見えないままあと数十ページとなった時にはとても心配になりました。

しかし、この癖のある刑事たちの群像劇と一つずつ事実積み上げる地道な捜査の場面は退屈するどころか前のめりになって読んでいましたね。

当時のスウェーデンの風景と世相風俗が垣間見えるのも興味深い。

また、捜査官それぞれの家族や私生活の描写も良いアクセントになっていました。

映画では全然触れられなかった「笑う警官」の意味も理解できましたし。

最後に笑わない警官である主人公が人知れず無言で拳銃の弾を抜いた場面はシビれましたね。

個人的には(「特捜部Q」ほどではないにしろ)、シリーズの他の作品も読みたいと思った作品です。

これは読んでおいて良かった一冊です。

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◆Maj Sjöwall&Per Wahlöö 「Den skrattande polisen」(1968/SWE)

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【以下は趣味です】

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ピエール・ルメートル著 「監禁面接」

ピエール・ルメートル著 橘明美翻訳 「監禁面接」(文春文庫/2021年1月第1刷)を読む。

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リストラで職を追われたアラン、失業4年目、57歳。
再就職のエントリーをくりかえすも年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。
だが遂に朗報が届いた。
一流企業の最終試験に残ったというのだ。
だが最終試験の内容は異様なものだった。
〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ――〉
どんづまり人生の一発逆転にかけるアラン。
愛する妻と娘たちのため、知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む!

解説:諸田玲子(作家)
定価(本体価格880円+税)


【点数】 ★★★★★★・・・・(6/10)

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テーマ : 文学・小説
ジャンル : 小説・文学

ユッシ エーズラ・オールスン著  「特捜部Q - 檻の中の女 - 」

ユッシ エーズラ・オールスン著 吉田奈保子訳 「特捜部Q - 檻の中の女 - 」 (ハヤカワ・ミステリ文庫/2012年10月発行)を読む。

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【内容紹介等】

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。
とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。
未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。
まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!
デンマーク発の警察小説シリーズ第一弾!

解説:池上冬樹(文芸評論家)
定価(本体1000円+税)


【点数】 ★★★★★★★・・・(7/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ユッシ エーズラ・オールスン著 「特捜部Q―カルテ番号64―(下)」

ユッシ エーズラ・オールスン著 「特捜部Q―カルテ番号64―(下)」(ハヤカワ・ミステリ文庫/2018年8月三刷)を読む。

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【内容紹介等】

リタの失踪事件は、ひとりの女性のあまりに悲惨な過去と、過激な思想を掲げる新進政党の暗部へと、Qの捜査を導いてゆく。
いっぽう、特捜部長カールの心を蝕む過去の事件にも新たな展開が。
カールの身辺はにわかに慌ただしくなる。
この事件にただならぬ執念を抱くアサドとローセの奮闘で、真相に肉縛するものの、カールとアサドに最大の危機が迫る!
特捜部Qの個性的な面々に世界中でファン急増中、北欧ミステリの真骨頂。

解説 石井千湖(ライター)
定価(本体780円+税)


【点数】 ★★★★★★★★・(9/10)

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テーマ : ミステリ
ジャンル : 小説・文学

ダシール・ハメット著 「フェアウェルの殺人―ハメット短編全集 (1)」

ダシール・ハメット著 稲葉明雄訳 「フェアウェルの殺人―ハメット短編全集 (1)」 (創元推理文庫/1985年11月第15刷)を読む。

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ヘミングウェイを初めとする〈失われた世代)〉の作家たちに触発されて、1920年代の推理小説界に忽然と登場したハメットは、俗にハードボイルドといわれる作風を確立して推理小説に革命的な変革をもたらした。
名探偵コンチネンタル・オブの地方での事件を扱った短編を中心に、黒づくめの女、うろつくシャム人、新任保安官、王様稼業等、7編を収録。
【収録作品】
「フェアウェルの殺人」「黒づくめの女」「うろつくシャム人」「新任保安官」「放火罪および・・・・・」「夜の銃声」「王様稼業」
【訳者あとがき】 稲葉明雄
定価480円


★★★★★★★★・・(8/10)

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テーマ : 古書
ジャンル : 本・雑誌

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Tommy荒野

Author:Tommy荒野
2006年1月開設。
わかちゃいるけどやめられない。
そんなのばかりで17年。

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