荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

奈坂秋吾著 「サッポロ無職グラフィティ」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

奈坂秋吾著「サッポロ無職グラフィティ」(メディアワークス文庫/2014年9月25日初版)を読む。

musyoku001_convert_20170827154020.jpg

真夏の札幌。

就活中の万里裕輔は、昔のバイト仲間に誘われて、最近話題の「地下鉄車両に描かれたアート落書き」の清掃バイトに参加することになる。

就職面接連敗中の万里と同じく、知り合いたちも相変わらずの無職揃いだった。

そんな万里たちは、清掃責任者からの報酬に目がくらみ、落書き犯を捜すことに。

札幌市内を南北、東西に走る二つの地下鉄。それぞれの落書きを調べていくうちに、万里たちは思わぬ真相にたどり着く。

フリーター、就活中の大学生、不良たちから女子高生まで、若者たちが札幌の街を駆け抜ける!

無職×青春グラフィティ!


スポンサーサイト

今野敏著 「宰領‐隠蔽捜査5‐」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

今野敏著「宰領‐隠蔽捜査5‐」(新潮文庫/2013年3月1日発行)を読む。

innpei5-001_convert_20170827153917.jpg

衆議院議員が行方不明になっている。

伊丹刑事部長にそう告げられた。

牛丸真造は与党の実力者である。

やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと本庁に入電が。

発信地が横須賀市付近という理由で、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。

指揮を命じられたのは一介の署長に過ぎぬ竜崎伸也だった。

反目する二つの組織、難航する筋読み。

解決の成否は竜崎に委ねられた!


★★★★★★・・・・(6/10)

三浦しをん著 「まほろ駅前番外地」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

三浦しをん著「まほろ駅前番外地」(文春文庫/2012年10月10日第1刷)を読む。

mahorobanngai001_convert_20170816130103.jpg

東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。

汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承ります―。

多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録。

【収録作品】
光る石/星良一の優雅な日常/思い出の銀幕/岡夫人は観察する/由良公は運が悪い/逃げる男/なごりの月
解説:池田真紀子


★★★★★★・・・・(6/10)

逢坂剛著 「カプグラの悪夢」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

逢坂剛著「カプグラの悪夢」(講談社文庫/2001年8月15日第1刷)

kapugura001_convert_20170809131126.jpg

失踪の後、娘婿は別人となって現れた!?

現代調査研究所の岡坂神策が探索する心の闇 傑作サスペンス集。

カプグラとは、家族や知人に対して、自分は外見はそっくりでも内部は別の人間に入れ替わっていると主張する症候群。

失踪の後、別人となって現れた娘婿。

果たして彼の正体は?

封印されていた過去の悪夢が蘇る。

現代調査研究所の岡坂神策が「心の闇」を探索する表題作はじめ、極上のサスペンス5編を収録。

【収録】
カプグラの悪夢
暗い森の死
転落のロンド
宝を探す女
過ぎし日の恋
解説 香山二三郎


★★★★★★★★・・(8/10)

今野敏著 「捜査組曲 東京湾臨海署安積班」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

今野敏著「捜査組曲 東京湾臨海署安積班」(角川春樹事務所/ハルキ文庫/2016年7月18日第1刷)を読む。

adumihannkumikyoku001_convert_20170713104310.jpg

お台場のショッピングセンターで、放火との通報が入った。

安積班のメンバーが臨場した時には、警備員がいち早く消火活動を始めたので一大事にならずに済んだ。

警備員に話を聞いた須田は、何か考え込んでいるようで・・・・・・。

三日後、またしても同じショッピングセンター内で、強盗未遂事件が起きる――。

珍しく須田が、この事案をやらせてくれと安積に頼むが・・・・・・(「カデンツァ」より。)

安積班のメンバーをはじめ、強行犯第二係長・相楽、鑑識係・石倉、安積の直属の上司・榊原がそれぞれの物語を音楽用語になぞらえて描く、安積班シリーズの最新短篇集。


★★★★★★★・・・(7/10)

佐々木穣著 「憂いなき街」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

佐々木穣著「憂いなき街」(角川春樹事務所/ハルキ文庫/2015年8月18日第1刷)を読む。

20170522-001 20170522-002

サッポロ・シティ・ジャズで賑わい始めた初夏の札幌・市内で起きた宝石商の強盗事件を追っていた機動捜査隊の津久井卓は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラックバード」でピアニストの安西奈津美と出会う。

彼女は、人気アルトサックス・プレーヤーの四方田純から声がかかり、シティ・ジャズへの出演を控えていた。

ジャズの話をしながら急速に深まる津久井と奈津美の仲。

しかし、そんななか中島公園近くの池で女性死体が見つかり、奈津美に容疑がかかってしまう…。

大好評、“北海道警察”シリーズ、第七弾。


★★★★★★・・・・(6/10)

西村賢太著 「暗渠の宿」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

西村賢太著 「暗渠の宿」(新潮文庫/2006年発刊、2007年7刷)を読む。

20160626-013 20161204-026

貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。

屈辱にまみれた小心を、酒の力で奮い立たせても、またやり場ない怒りに身を焼かれるばかり。

路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。

デビュー作「けがれなき酒のへど」を併録した野間文芸新人賞受賞作。


★★★★★★★・・・(7/10) 

大藪春彦著 「長く熱い復讐」 【上・下】

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

大藪春彦著「長く熱い復讐(上)」(角川文庫/1986年初版、1990年9版)と「長く熱い復讐(下)」(角川文庫/1986年初版、1990年10版)を読む。

20160710-001 20160710-002

過去を喪くした男―囚人723号、鷲尾進。
頭部に銃弾受け、記憶のすべてを喪失し、意識が回復した時、鷲尾はすでに暴力団員十人を屠った事による殺人罪を問われていた。
なす術もなく韮釜刑務所へと収監された彼は、三年の時を経て遂にに立ち上がる。
俺は一体だれなのか、俺はなぜ“人殺し”となったのか―。
血と肉のみが覚えていた碇が、渇望の地平へと彼を駆けり立てたのだ。
やがて忌まわしい記憶が彼を支配した時、かつてない壮絶な復讐劇の幕があいた。
長く熱い夏の始まりであった―。(上巻)

ある国家機関の特務に就いていた鷲尾進は、暴力団との激烈な闘いの末に銃弾を頭部に受け、瀕死の重傷を負った。
命はとりとめたものの記憶を喪失した鷲尾は、機関の擁護もなく殺人罪に問われ終身版として刑務所へ送られた。
三年後、彼は囚人達を率いて暴動を起こし脱走を成功させる。
だが、彼は巷で、あまりにも惨い過去をしる。
妻を凌辱したうえ惨殺し、その挙句に殺人罪の汚名を着せた、かつての敵を知るのである。
血喘ぎ、魂が咆哮した。
壮絶なまでの血ぬられた復讐劇が幕をあけたのだ。
これは人間の生を捉えた、紛れようもない、大藪文学の輝ける金字塔である。(下巻) 


★★★★★★・・・・(6/10)

佐々木穣著 「地層捜査」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

佐々木穣著「地層捜査」(文春文庫/2014年刊・第1刷)を読む。

20160710-004 20160922-018

無能なキャリアに歯向かって謹慎となった若き刑事・水戸部は迷宮入り事件を担当する「特命捜査対策室」に配属された。

15年前の四谷荒木町の殺しを再捜査せよ。専従捜査員は水戸部ただ一人。

退職刑事を相棒に、水戸部は町の底に埋もれた秘密と嘘に肉薄してゆく。

静かな余韻を響かせる警察小説シリーズ第一作。


★★★★★★・・・・(6/10)

押井守著 「ケルベロス 鋼鉄の猟犬」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

押井守著「ケルベロス 鋼鉄の猟犬」 (幻冬舎文庫/2012年初版) を読む。

20160824-008 20160922-016

一九四二年、“独裁者”が暗殺され生まれ変わったドイツは、凍てつくソ連の地で泥沼の戦いを続けていた。

黒髪の女性将校マキ・シュタウフェンベルクは、甲冑を身に纏った装甲猟兵「ケルベロス」を記録映画に収めるため、最激戦区のスターリングラードへ旅立つ。

孤立無援の最前線で奮闘する兵士たちの宿命を目にしたマキの胸に去来するものとはー。

巨匠・押井守が描く、もう一つの第二次大戦。

圧倒的リアリティーで迫る、傑作戦争小説。


★★★★★・・・・・(5/10)