荒雑録
映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。
トラウマ映画 【8】 「ファニーゲーム(1997)」

◆「ファニーゲーム:FUNNY GAMES」 1997年/オーストリア 【108分】
監督:ミヒャエル・ハネケ 脚本:ミヒャエル・ハネケ 製作:ファイト・ハイドゥシュカ 出演:スザンヌ・ロタール/ウルリッヒ・ミューエ/アルノ・フリッシュ/フランク・ギーリング
とにかく
殺される一家に救いのない残虐な物語。
へらへら笑いながら暴力を振るうこのいかれた若者2人に、屈し殺されなければいけない家族の怒りと絶望と、それを観る観客の憤慨と不快さ。
何よりも犯人たちの行動をわれわれが理解出来ない事に恐ろしさを感じます。
しかし我々は物語やゲームの中では大した理由もなく簡単に人を殺します。
なので監督が「これは本当の話じゃないし、私の作った映画=ゲームなんだ。」と言ったら、何も言えませんし、監督の狙い通りなのかもしれません。
「ヘンリー (1986)」は実在の殺人鬼をモデルとしていますが、こちらは完全にフィクション。
ですが時々、ゲームや映画の中でのフィクションの残酷さの方が不快に感じる時があります。
※これ観た日には、こんな怖い夢を見ました。
☞怖い夢1 ☞怖い夢2
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トラウマ映画 【7】 「ありふれた事件(1992)」

◆「ありふれた事件 C'EST ARRIVE PRES DE CHEZ VOUS」 1992年/ベルギー 【96分】
監督:レミー・ベルヴォー/アンドレ・ボンゼル/ブノワ・ボールヴールド 脚本:レミー・ベルヴォー/ヴァンサン・タヴィエ/アンドレ・ボンゼル 撮影:アンドレ・ボンゼル 音楽:ジャン=マルク・シェニュ 出演:ブノワ・ボールヴールド/レミー・ベルヴォー/アンドレ・ボンゼル/ジャン=マルク・シェニュ/ジェニー・ドリエ/ヴァンサン・タヴィエ/アラン・オペッツィ
本作も「ヘンリー (1986)」と同じく面白かったけど不快で2度と観たくない作品です。
常習殺人犯に密着するというドキュメンタリー・・・
って体のモキュメンタリー映画。
カメラは殺人者のおぞましい犯行を捉え続ける内に、取材クルーたちも次第に狂気に飲まれていくストーリー。
前半のミイラ取りがミイラになるまでのストーリーは面白いのですが、それがエスカレートし過ぎちゃう。
流石に殺しすぎるし、「警察はなにやってんだ?」と思うし、捕まらないのも不自然。
そう気が付いてしまうと、後半はただ残虐描写がバンバン飛び交うインパクトだけの映画になってしまい駄目でしたね。
シリアルキラーをエンタメに昇華させようとしたのでしょうが、いかんせん殺人者に魅力が感じられず、取材クルーも愚かに思える。
日本映画で似たような題材の「[Focus](1996)」がありましたが、グロく無い分、そっちの方が私は好きです。

◆「[Focus]」 1996年/日本 【73分】
監督:井坂聡 脚本:新和男 撮影:佐野哲郎 音楽:水出浩 出演:浅野忠信/白井晃/海野けい子/佐野哲郎/鈴木一功/高田瑞紀
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トラウマ映画 【6】 「鬼畜大宴会(1988)」

◆「鬼畜大宴会」 1997年/日本 【120分】
監督:熊切和嘉 脚本:熊切和嘉 撮影:橋本清明 音楽:赤犬 助監督:山下敦弘 出演:杉原敏行/小曽木健太郎/三上純未子/沢田俊輔/木田茂/橋本裕二
連合赤軍をモチーフにした過激派左翼の若者たちが内ゲバで崩壊していくストーリーは面白いと思います。
主演の女優さんも美人ではなく、逆にそこが生々しくエロくて良いです。
監督や役者さんのパワーを感じられる力作です。
ですが
気持ち悪いです。
見た目も精神的にも。
グロいです。
過激派左翼って設定も
主義主張の違いによる組織の崩壊も
日の丸の国旗も
ただのラストの大殺戮のためのお飾り。
不快でした。
タイトルの意味は
鬼畜=制作者が
大宴会=グロい映画を撮って喜んでいる姿
と解釈しました。
以降、この監督の作品は極力観ないようにしています。
※この監督のお弟子さんの監督が撮った映画を映画祭で観ましたが、そちらも不快で2度と観たくない作品でした。
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タイトルが知りたい映画
以前にトラウマ映画でも書きましたが
私が小学生の頃なので1970年代後半(1978年前後?)に土曜日の15:00頃から外国映画を毎週放送していました。
これが・・・子供心にも「この時間に放送していいのか?」と思われるB級映画が多かった気がします。
私が特に覚えているのが
以前に書いた「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968)」っぽい映画とあと二つ。
一つはマンハントの映画で、拉致した人間を山に放ち、それを狩ると言う猟奇的な犯罪者(たち?)のお話。
結局は反撃にあって犯人(たち?)は殺されるオチだったと思います。
こちらは出演者もタイトルも分かりませんし、かなりB級なのかネットで調べても分かりません。
もう一つは逃亡者の話。
脱獄した凶悪犯が一軒屋に立て篭り、そこに住む家族が人質になると言う、なんとなく「必死の逃亡者」っぽいのですが、かなりバイオレンス色が濃い内容(確か、娘か嫁がレイプされる)。
最後は家族が逆転し、犯人たちをなぶり殺し、家を包囲していた刑事が収音マイクでその一部始終を知るのですが、犯人たちが殺し合った事にしてめでたしめでたしってラストでした。
これもタイトル不明です。
悪趣味ですが・・・いずれももしタイトルが分かれば再度鑑賞してみたい作品です。
こんな映画を小学生に観せる親もどっかおかしいと思いますが、もしかしたら母親が出かけた時を見計らって観ていたのかもしれません。
そう言えば「バーバレラ(1967)※」を観たのもこのチャンネルだったな・・・それ考えると
やっぱり隠れて観ていたのでしょうね。

※「バーバレラ(1967)」はイタリア・フランス合作のSFエロティック映画です。日本では副題に「恐怖のSEXマシーン」が付いていました。今観ると全然エロくはないのですが、小学生男子にはそのタイトルだけでもとてもエッチに映りました。
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私が小学生の頃なので1970年代後半(1978年前後?)に土曜日の15:00頃から外国映画を毎週放送していました。
これが・・・子供心にも「この時間に放送していいのか?」と思われるB級映画が多かった気がします。
私が特に覚えているのが
以前に書いた「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968)」っぽい映画とあと二つ。
一つはマンハントの映画で、拉致した人間を山に放ち、それを狩ると言う猟奇的な犯罪者(たち?)のお話。
結局は反撃にあって犯人(たち?)は殺されるオチだったと思います。
こちらは出演者もタイトルも分かりませんし、かなりB級なのかネットで調べても分かりません。
もう一つは逃亡者の話。
脱獄した凶悪犯が一軒屋に立て篭り、そこに住む家族が人質になると言う、なんとなく「必死の逃亡者」っぽいのですが、かなりバイオレンス色が濃い内容(確か、娘か嫁がレイプされる)。
最後は家族が逆転し、犯人たちをなぶり殺し、家を包囲していた刑事が収音マイクでその一部始終を知るのですが、犯人たちが殺し合った事にしてめでたしめでたしってラストでした。
これもタイトル不明です。
悪趣味ですが・・・いずれももしタイトルが分かれば再度鑑賞してみたい作品です。
こんな映画を小学生に観せる親もどっかおかしいと思いますが、もしかしたら母親が出かけた時を見計らって観ていたのかもしれません。
そう言えば「バーバレラ(1967)※」を観たのもこのチャンネルだったな・・・それ考えると
やっぱり隠れて観ていたのでしょうね。

※「バーバレラ(1967)」はイタリア・フランス合作のSFエロティック映画です。日本では副題に「恐怖のSEXマシーン」が付いていました。今観ると全然エロくはないのですが、小学生男子にはそのタイトルだけでもとてもエッチに映りました。
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トラウマ映画【4】「恐竜・怪鳥の伝説 (1977)」


◆「恐竜・怪鳥の伝説 LEGEND OF DINOSAURS AND MONSTER BIRDS」 1977年/日本 【92分】
監督:倉田準二 脚本:伊上勝/松本功/大津一郎 撮影:塩見作治 音楽:八木正生 出演:渡瀬恒彦/林彰太郎/沢野火子/津島智子/牧冬吉/中村錦司/滝沢双/司裕介/平野進
むかしむかし
水島新司氏の漫画「ドカベン」が実写映画化になりまして、
それを目的に観に行きましたら「池沢さとしと世界のスーパーカー」と言う短編映画が同時上映されており、
初めて「スーパーカー」なるモノを観て興奮しました・・・すぐにブームが来て消しゴムやプラモを買ったのは言うまでもありません。
で、実はもう1本同時上映された映画がありまして
それが 「恐竜・怪鳥の伝説」 です。
トラウマ映画 【3】 「食人族(1980)」

◆「食人族 CANNIBAL HOLOCAUST」 1980年/イタリア 【95分】
監督:ルッジェロ・デオダート 脚本:ジャンフランコ・クレリチ 撮影:セルジオ・ドフィッツィ 編集:ヴィチェンツォ・トマッシ 音楽:リズ・オルトラーニ 出演:フランチェスカ・チアルディ/ルカ・バルバレスキー/ロバート・カーマン/ペリー・ピルカネン/ガブリエル・ヨーク/リカルド・フュエンテス/サルヴァトーレ・ベイジル
本作は
観た事のない映画 です。
観た事のない映画 ですが
トラウマ映画です。
たぶん私の同世代もそんな人はいるでしょう。
アマゾンの秘境に出かけたレポーター一行が失踪。
発見されたフィルムには彼らが食人族と出会い、やがて喰い殺されるまでが写っていた!
と言う衝撃の実話(嘘だけど)。
残虐シーンを小出しにした映像と
「あなた、食べる? 食べられる?」
「テレビではこれ以上お見せできません」
と言う不気味なナレーションのCM。
そう、
本作のトラウマはテレビCMです。
嘘やヤラセなど知らない小学生が
このショッキングなCMにどれほど脅えた事か。
まぁ、何よりもこのタイトルのインパクトが凄過ぎます。
リーブート作品であるイーライ・ロス監督の「グリーン・インフェルノ」は面白く観れたので全然大丈夫なのでしょうが、本家はやっぱり怖くて手にも取れないですね。
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トラウマ映画 【2】 「JAWS/ジョーズ(1975)」

◆「JAWS/ジョーズ JAWS」 1975年/アメリカ 【124分】
監督:スティーヴン・スピルバーグ 原作:ピーター・ベンチリー 脚本:ピーター・ベンチリー/カール・ゴットリーブ 撮影:ビル・バトラー 音楽:ジョン・ウィリアムズ 出演:ロイ・シャイダー/ロバート・ショウ/リチャード・ドレイファス/ロレイン・ゲイリー/カール・ゴットリーブ/マーレイ・ハミルトン
「JAWS/ジョーズ (1975/アメリカ)」のトラウマはあのBGMですね。
みなさん、ご存じのように観たらめちゃくちゃ面白い、スピルバーグの海洋パニック映画。
ショッキングな描写だけではなく、全てに渡り周到な演出が素晴らしい作品です。
ですが、それが分かるまで・・・・映画をまだ観ていなかった小学生の私は何故かあの音楽に震え上がったのです。
それは、海はもちろんなのですが、近所の温水プールでも。
とにかくあのBGMを思い出すと怖くなって足を引っ込める!
挙句の果ては
ベッドやソファーに腰かけているときも、テレビで映画のCmなんて見た時には、怖くて足を延ばしてはいられない。
ベットの上に、ソファーの座面に、足をのっける。
今考えれば馬鹿々々しいお話ですが、
本当に怖かったんだよぅ!
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トラウマ映画 【1】 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(1968)」
私の最初のトラウマ映画は何か?
と、考えた時に思い浮かぶのは土曜にテレビ放送されていた映画。
土曜の午後、小学校から帰ってきて、母親が買い物に出かける頃に放映されていた映画なのですが、これが結構マニアック(?)なチョイスで小学生が観るのはキツかった作品もチラホラと。
その中で、「死人が蘇り人を襲って食う」ってお話が最初のトラウマ映画かな。
まだ、「ゾンビ」って言葉が一般的では無かったので、1978年より前だと思います。
怖くて最後まで観れなかったし、途中から観たのでタイトルも分からない。
記憶は薄いのですが、白黒で、表にゾンビたちがうろうろしてて、裸の女のゾンビもいたりして。
とにかく怖くて、家の鍵を全部閉めて、怖くて隠れていて、買い物に行っていた母親と妹を締め出したくらい怖かった。
それからちゃんと「ゾンビ」映画を観られるようになったのは4~5年後。
もちろん、最初に観たのは「ゾンビ (1978)」です。
今ではこの手のものも全然平気(むしろ好物)な私ですが、あの時観た映画はもしかして「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だったかな・・・なんて、思っておりますが、いまではカルト的人気のあの作品が日本のテレビで放送されたかはいまでも分かりません。

◆「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド NIGHT OF THE LIVING DEAD」 1968年/アメリカ 【96分】
監督:ジョージ・A・ロメロ 原案:ジョージ・A・ロメロ 脚本:ジョン・A・ルッソ 撮影:ジョージ・A・ロメロ 出演:ジュディス・オディア/デュアン・ジョーンズ/カール・ハードマン/キース・ウェイン/ジュディス・リドリー/マリリン・イーストマン/ビル・ハインツマン/カイラ・ショーン/チャールズ・クレイグ
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と、考えた時に思い浮かぶのは土曜にテレビ放送されていた映画。
土曜の午後、小学校から帰ってきて、母親が買い物に出かける頃に放映されていた映画なのですが、これが結構マニアック(?)なチョイスで小学生が観るのはキツかった作品もチラホラと。
その中で、「死人が蘇り人を襲って食う」ってお話が最初のトラウマ映画かな。
まだ、「ゾンビ」って言葉が一般的では無かったので、1978年より前だと思います。
怖くて最後まで観れなかったし、途中から観たのでタイトルも分からない。
記憶は薄いのですが、白黒で、表にゾンビたちがうろうろしてて、裸の女のゾンビもいたりして。
とにかく怖くて、家の鍵を全部閉めて、怖くて隠れていて、買い物に行っていた母親と妹を締め出したくらい怖かった。
それからちゃんと「ゾンビ」映画を観られるようになったのは4~5年後。
もちろん、最初に観たのは「ゾンビ (1978)」です。
今ではこの手のものも全然平気(むしろ好物)な私ですが、あの時観た映画はもしかして「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」だったかな・・・なんて、思っておりますが、いまではカルト的人気のあの作品が日本のテレビで放送されたかはいまでも分かりません。

◆「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド NIGHT OF THE LIVING DEAD」 1968年/アメリカ 【96分】
監督:ジョージ・A・ロメロ 原案:ジョージ・A・ロメロ 脚本:ジョン・A・ルッソ 撮影:ジョージ・A・ロメロ 出演:ジュディス・オディア/デュアン・ジョーンズ/カール・ハードマン/キース・ウェイン/ジュディス・リドリー/マリリン・イーストマン/ビル・ハインツマン/カイラ・ショーン/チャールズ・クレイグ
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