荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

橋本一監督 「探偵はBARにいる」 【2】

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「探偵はBARにいる」を観る。

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作家・東直己のデビュー作「探偵はバーにいる」を1作目とする「ススキノ探偵シリーズ」の第2作「バーにかかってきた電話」を映画化。

札幌の歓楽街ススキノで活躍する探偵のもとに、コンドウキョウコと名乗るナゾの女から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という依頼が舞い込む。

簡単な依頼のはずが、探偵はその直後に命を狙われ、不可解な事件に巻き込まれていく。


★★★★★★★・・・

【ネタバレ注意】

う~ん、どうなんでしょう。

原作ファンにもある程度納得できる出来にはなっていると思うのだが。

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ストーリーははぼ原作に忠実。

80年代から現代に変えた舞台設定は何のフォローも無いせいかやはり多少の違和感はある。

物語のテンポが良いのでそこら辺を突っ込む事は無く観ていられるのだが、
“謎の依頼人→狙われる探偵→調査で見えて来る謎とそれに係る美女”と
ハードボイルドの基本の様な流れが良くも悪くも古臭さを感じさせ、昔観た・・・昭和の臭いがプンプンする・・・探偵ドラマを彷彿させる。

おまけに大泉洋はルパン三世のNGみたいな容貌だし、松田龍平は工藤ちゃんの息子だし、

特にアクションシーンは「これどっかで観た事ある様な」って場面がいくつかあって、ススキノ便利屋シリーズと言うよりは“大泉版「探偵物語」”って感じがする。



主演の大泉洋だが原作のイメージとは全然違うものの、
ユーモアを交えながらもハードで哀愁漂う探偵を熱演していて評価は良いと思うのだが、どうも北海道の人間はバラエティで彼を見過ぎているせいか、所々で“真面目に芝居している洋ちゃん”に見えてしまう場面がある。

松田龍平や小雪や西田敏行や石橋蓮司、もひとつおまけに田口トモロヲはいかにもそれっぽい役で違和感は無し。

不気味なヤクザを演じていた高嶋政伸はいい味出していたのだがイマイチ1人だけ浮いていた気がするのは私だけだろうか?

良かったのは、まるっきりの脇役で竹下景子や吉高由里子(写真だけだが)を使っている事。

推理小説で言うミスディレクションなのだが、名の知れた役者をこのように起用出来るのは映画ならではの遊びだと思う。

中盤に物語がダレたのは、何となく先が見えてきた観客が感じる、の手の作品には良くある事だが、ここら辺をもっと簡略化すればスッキリと締まったストーリーになったのに。

電話の声で依頼人=犯人が解かってしまった人も多いだろうが、私的にはヘンに小細工しなかった制作側に潔さを感じ、それが解かったとしても後半の謎解き部分は見せてくれたと思う。

ただ、あの救急車で彼女が運ばれる場面・・・テレビ出身の監督が良くやる映像は・・・いらないんじゃないか。

もうひとつ言えば

ハードボイルドにありがちな主人公の語りも本作では必要だったのかな?

まぁ、何だかんだ言いながらも最後まで楽しめたのでコレはこれで良かったのかな。

何よりもこんなにススキノがクローズアップされた邦画は初めて。

地元の人間としてはとても嬉しい限りで・・・

最近ご無沙汰のネオンが私を呼んでいるような気がする。

◆「探偵はBARにいる」 2011年/日本 【125分】
監督:橋本一 原作:東直己 脚本:古沢良太/須藤泰司 音楽:津島玄一 出演:大泉洋/松田龍平/小雪/西田敏行/田口トモロヲ/竹下景子/石橋蓮司/松重豊/高嶋政伸/マギー/片桐竜次/カルメン・マキ/吉高由里子/有薗芳記

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