荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

東野圭吾著 「殺人の門」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

東野圭吾著 「殺人の門」(角川文庫/2006年刊)を読む。

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あいつを殺したい。

でも、殺せないのはなぜだ。

どうしても殺したい男がいる。

その男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。

あいつを殺したい。

でも、私には殺すことができない。

殺人者になるために、私にはいったい何が欠けているのだろうか……。


★★★★★★・・・・ 

読み始める前までは

この厚みで、おまけに暗~い話しと聞き・・・買ったはいいが読むのを躊躇していた。

ただ今年の我が家の目標の一つに

(出来るだけ)新たに本は買わず、今本棚にある本を片付ける

ってのがあるので、厚いとか暗いとかは言っていられない。

結構覚悟して読み始める。



あらあら不思議。

テンポ良く一気に最後まで読めてしまうのはさすがに東野作品。

主人公にイライラするのも、最後まで読めたのはテンポの良さと悔しいが私自身がこの物語に引き込まれた証拠だろう。

これまで著者の作品には「白夜行」のような長編のクライム・サスペンスはあれど、人を殺すまでのプロセスをじっくりと描いた作品は無かった。(しいて言えば「さまよう刃」が近いか?)

そう言う意味では著者の成功であり、謎やトリックはほとんど無い(あっても想像できる)が、この二人の奇妙な友情にはどこか魅かれるモノがあった。

面白かった。

自分はどちら側の人間だ?と考えながら読んだが、どうもどちらにも感情移入が出来ずに終わってしまったかな。

ただ本作は「こうして、こうして、こうなった」と言う不幸話をリアルに描いただけで、読み終わった後の爽快感や感動、社会的メッセージなどは何も無い。

そのためか読後の印象が極めて薄い作品になったのは残念である。

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