荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

東直己著  「ボーイズ・ビィ・アンビシャス」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

東直己著 「ボーイズ・ビィ・アンビシャス」(双葉文庫/2011年刊)を読む。

ボーイズ・ビィ・アンビシャス1-1

俺は松井省吾。

北海道で最も偏差値の低い、道央学院国際グローバル大学(通称・グロ大)の1年生だ。

北大受験に失敗し、半ば自棄になったせいだが、周りはやっぱりバカばっかり。

ため息と自己嫌悪に暮れる毎日だ。

―そんな最悪な日々を送る俺はある日、グロ大の学生がヤクザにリンチされている現場に遭遇してしまう。

交番に駆けこみ訴えるが、警官は取り合わず、それどころか俺自身が公務執行妨害と傷害の現行犯で逮捕されてしまう…。

「ハーフボイルド」シリーズ第2弾。


★★★★★★・・・・ 

知らないタイトルなので著者の新刊かと思ったら・・・「ススキノ、ハーフボイルド」の続編で、単行本「後ろ傷」の改題・単行本化。

そう、「後ろ傷」がいくら待っても単行本化にならないのでジレていた私としては良かったのだが、どうも「探偵は~」の映画化に乗っかった売り方の気がして・・・ファンとしてはすんなりと喜べない。

本作の主人公は19歳の大学生。

一丁前に酒は飲むが、自意識が強く、まだ人生経験も足りないガキである。

読み始めはこの主人公が事件によって成長し変わって行く姿を描いているのかな・・・と想像していたが、さすがに著者だ。

人生そう甘くは無い。

主人公はあまり活躍せず、ちょっと格好悪く、どちらかと言うと狂言回しで、影の主人公はススキノ便利屋なのである。

それはそれで便利屋シリーズのファンとしては喜ばしいし、シリーズお馴染の登場人物も嬉しいが、こうなってしまうともう「ススキノ、ハーフボイルド」の続編と言うよりは「ススキノ便利屋シリーズ番外編」の感が強い。

特にオッサンファンとしては19歳なんてはるか古代のお話で主人公に感情移入できなかったが・・・

まぁ、面白かったので良しとする。

主人公のこの後は便利屋シリーズの「旧友は春に帰る」でチラリと触れられている。

結構前のお話なので

そろそろ一回り大人になって帰って来た主人公が便利屋と共に活躍する姿を見てみたい。

東直己読了作品一覧→ http://arazatu.blog48.fc2.com/blog-entry-1737.html



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