荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

佐々木譲著 「警官の血(上・下)」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

佐々木譲著「警官の血(上・下)」(新潮文庫/2009年刊)を読む。

keikannnotiue-2-1 警官の血2-1

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。

人情味溢れる駐在だった。

だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。

その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。

だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。

大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。

三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。


★★★★★★★★・・

2007年日本冒険小説協会大賞受賞作で2008年度「このミステリーがすごい!」第1位。

テレビドラマを観ていたせいもあるのだろうが、上下巻を1日で読了。

「清二」「民雄」「和也」と親子三代に渡る物語だが、無駄の無い構成がその長さを感じさせない。

また、時代と共に変わる主人公の警官としての人生がそれぞれ個性的で

物語の締めである「和也」の章は期待感が盛り上がり、他の章よりも物足りなく感じるのは仕方がない。

最後まで引っ張った事件の真相はミステリとしては想定内でパッとしなかったが、それを利用してのラストは意外な展開だった。

タイトルの「血」と言う部分があまり色濃く感じられないと思っていたが、この最後の決断がその答えだったのだろう。

とても面白かった。

ただ登場人物たちの心の葛藤をもう少し掘り下げて描いたのなら警察小説の一大叙事詩になれたと思うので・・・

ちょっと惜しい気がする作品である。

※給料袋の紛失は絶対何かの伏線だと思ったのに・・・・

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