荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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岩明均著 「ヒストリエ」 第1~3巻

岩明均著 「ヒストリエ」 第1~3巻(講談社/アフタヌーンKC/2004~2005年刊)を読む。

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岩明 均

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紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作。

蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。

ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネ スは奴隷の身分に落とされてしまう。

それが彼の波乱の旅の始まりだった!

2010年第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞作。



前作「ヘウレーカ(2002)」はとても面白かったが、全1巻と言う中編の為、どこか物足りなさを残す作品だった。

どうやら著者は本作「ヒストリエ」の構想が既に頭にあり、「ヘウレーカ」はその副産物として生まれた作品らしい。

こちらは紀元前4世紀、マケドニア王国のアレクサンドロス大王に仕えた書記官エウメネスの波乱の生涯を描いた作品。

本来ならこの手の海外歴史モノは不得意なので「難しそう」の一言で放り出してしまう漫画なのだが・・・

とても面白い。

著者が「寄生獣」で見せたゾッとするような残虐性、主人公を軸とした巧みな心理描写、そして調べ尽くしたであろう細部に渡る歴史的背景。

本作が読みやすいのは主人公の思考が現代風にアレンジされている点である。

「雪の峠」「ヘウレーカ」でも見られた事だが、歴史物でありながら登場人物の行動が読む側に判り易く理解でき、絶対外人には見えない著者のキャラも判り易いと言う意味では良いのではないか。

エウメネ スが何をした人物なのかまったく知識が無い私であるが、そんな事を抜きにして「主人公がどうなるのか?!」

早く続きが知りたいと思う漫画である。

hisutorie1-23
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