荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

高野和明著 「13階段」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

高野和明著「13階段」(講談社文庫/2004年刊)を読む。

13階段 (講談社文庫)13階段 (講談社文庫)
(2004/08/10)
高野 和明

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犯行時刻の記憶を失った死刑囚。

その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。

処刑までに残された時間はわずかしかない。

2人は、無実の男の命を救うことができるのか。

江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。


★★★★★★★・・・

数年前に映画は観ている。

正直、映画としては凡作であったが、その謎解き部分は良く出来ていて、この手のミステリにありがちな「小説は良いが映像化には失敗」と感じる映画だった。

原作は第47回(2001年) 江戸川乱歩賞受賞作で2002年版「このミス」第8位。

読んでみたいとは思いながらも、個人的には江戸川乱歩賞受賞作って私の好みの作品が少ないので・・・ちょっと敬遠していた。

先日、ある本の批評を読んでいたら「13階段」の話しが出ていて無性に読みたくなって購入した。

死刑制度を扱った重い内容でありながら、タイムリミッと謎解きを織り交ぜた構成はスピード感があり読みやすい。

プロットも人物描写も伏線の張り方もマイナスの部分は見当たらず、著者が熟練した書き手である事が伺える。

また作中、死刑制度に対し「賛成」「反対」のどちらにも傾かない描き方がいやらしくもあり上手いと感じる所だった。

面白かった。

しいて難を言えば

手の込み過ぎた謎解きがちょっとリアル感に欠けるかなと思う所と

デビュー作にしてはクセが無く“著者らしさ”が感じられない所かな。

おっと

こんな事を書いていたら

新聞に著者の「ジェノサイド」が第65回日本推理作家協会賞を受賞したとの記事が出た。

これも個人的な意見だが日本推理作家協会賞は私好みの作品が多い。

また読まなければならない作家が増えた・・・。



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