荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

Category: ★日本映画 >   01~10年作品

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石井裕也監督 「川の底からこんにちは」

レンタルDVDで映画「川の底からこんにちは」を観る。

川の底からこんにちは [DVD]川の底からこんにちは [DVD]
(2011/02/26)
満島ひかり、遠藤雅 他

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上京して5年目のOL木村佐和子。

5つ目の職場で淡々と働き、恋人も連れ子のいる職場の上司、新井健一といった具合に、すべてに妥協の人生を歩んでいた。

そんなある日、父の忠男が倒れ、一人娘の佐和子が実家のしじみ工場を継ぐ事態に。

最初は渋っていた佐和子だったが、エコにかぶれた健一が田舎暮らしへの憧れを理由にはなしをどんどん進めてしまう。

結局、健一とその連れ子を伴って帰郷する佐和子。

ところが、工場ではアクの強いおばちゃん従業員たちに圧倒され、おまけに経営は右肩下がりで倒産寸前。

そしていつしか妥協の余裕すらないどん底に追いつめられてしまう佐和子だったが…。


★★★★★★★・・・


kawanosokokara.png

元気が出る映画・・・と言えばよいのでしょうか。

“人生をリセットする”と言う映画は多々あります。

それは「本当の自分」とか「ここでは無い場所」とか現状を否定する主人公が、何かの切っ掛けや偶然で変わって行くストーリーが大半だと思います。

本作の主人公は自分を否定しません。

「自分は中の下の女」だと言い放ち「しょうがない」を連発します。

だが物語が進むにつれ彼女の「しょうがない」は「しょうがないから諦める」から「しょうがないから頑張る」に変わって行きます。

自分は所詮たいした人間では無いので、人並みの幸せを掴むためには、頑張らなきゃしょうがない。

前向きなのか後ろ向きなのか判らない、まぁ開き直りです。

それがなかなか感動します。

そしてこの“どんづまり(糞詰まりでもあります)”の“中の下女”を見事に演じていたのが満島ひかりです。

本作は彼女の映画です。

彼女で無ければ成立しない作品であり、彼女で無ければ(私が)観なかった作品です。

素晴らしいです。

しかし難を言えば

彼女の個性が物語のバランスを崩しているとも感じます。

彼女以外にも個性的なキャラは沢山いたのに、それが一向に目立たないのです。

観終わった後、面白かったと思う反面

満島ひかりと水産会社の社歌しか印象に残らなかった作品です。

脚本を気に入った満島ひかりが監督に「私を選ばないと損しますよ~」などとアプローチしたとか・・・。

「いったいどんなアプローチしたのかな♡?」なんて

二人が結婚した今、下卑た想像をしてしまうのは私だけでしょうか?

◆「川の底からこんにちは」 2009年/日本 【112分】
監督:石井裕也 脚本:石井裕也 撮影:沖村志宏 出演:満島ひかり/遠藤雅/相原綺羅/志賀廣太郎/岩松了/並樹史朗/稲川実代子/鈴木なつみ

2010年モントリオール・ファンタジア映画祭最優秀作品賞・最優秀女優賞(満島ひかり)。
2010年第65回日本放送映画藝術大賞 映画部門 優秀主演女優賞(満島ひかり)。
2010年ヨコハマ映画祭監督賞・主演女優賞(満島ひかり)。
2011年エランドール新人賞(満島ひかり)。
2010年ブルーリボン賞監督賞
2010年日本映画プロフェッショナル大賞作品賞及びベスト10第1位



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