荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

浅田次郎著 「あやし うらめし あな かなし」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

浅田次郎著 「あやし うらめし あな かなし」(双葉文庫/2008年刊)を読む。

あやし うらめし あな かなし (双葉文庫)あやし うらめし あな かなし (双葉文庫)
(2008/09/11)
浅田 次郎

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著者がこどもの頃、伯母から聞かされた“こわい話”を元に書いた「赤い絆」「お狐様の話」。

作家になる前に体験したエピソードをふくらませた「虫篝」など、日本特有の神秘的で幻妖な世界で起こる、哀しみと幸いの奇跡を描く極上の奇譚集。

「文学の極意は怪談にあり」を見事に体言した七つの優霊物語。


★★★★★・・・・・

怪談です。

ホラーではありません。

日本の由緒正しき怖い話を継承した現代版の怪談です。

ですから、一つ一つのお話は飛び上るほどの怖さはありません。

ただ、じっとりと肌に纏い付くようなえも言えぬ感覚が残ります。

また中には思わず落涙してしまうような美しいお話もあります。

著者の巧さだと思います。

あとがきを読むとどの作品も著者の体験が下地となっている様です。

霊体験では無いのですが、ちょっと不思議だった出来事や子どもの頃に聞いたお話など。

ここの所もかなり楽しめます。

どれもが小説に持って来いのネタで・・・

「本作は著者が書くべきして書いた作品なのかな」

などと感じます。

傑作ではありませんが、これからの季節にはピッタリのちょっと涼しい時間を過ごせるでしょう。



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