荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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花村萬月著 「百万遍 青の時代」 上・下

花村萬月著「百万遍 青の時代」上・下(新潮文庫/2006年刊)を読む。

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花村 萬月

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百万遍 青の時代〈下〉 (新潮文庫)百万遍 青の時代〈下〉 (新潮文庫)
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今日、三島が死んだ。

俺は高校を辞め、教護院から放逐された。

1970、あてどない漂流が始まる。

衝動を持てあまし、世界との齟齬を感じながらも、俺は小器用に大人たちと渡りあってゆくことができた。

そんなある日、俺は幼馴染の女と再会する。ささやかな幸せに満ちた同棲生活。

しかし俺は、刹那を生きるアウトローたちとの暮らしこそを、望んだのだ。

花村萬月、入魂の自伝的長篇。


★★★★・・・・・・ 


著者の小説の主人公(若者)は皆似ています。

そしてその行動はあたかも著者自身が過ごした若き日々の告白にも思えます。

もちろんフィクションの部分が大半なのでしょうが、それでも著者がそれに近い想いや体験を重ねて来たに違いありません。

本作は今まで以上に著者の臭いがプンプンします。

時代背景や主人公の経歴などは、読んでいるとどうしても著者自身のそれと重なって仕様がありません。

また、音楽の趣味、バイク狂、ヤクザなど。

これまでの作品にはお馴染のキーワードが数多く登場し、いやがうえにも萬月臭が強くなります。

昔はこの独特の萬月臭がたまらなく好きでした。

しかし、だんだんと同じような主人公が同じような迷走を続ける作品が多くなり、こちらも次第に飽きてしまったと言うのが正直な感想です。

今回もそうでした。

昔の著者の作品なら上下巻は軽く2~3日で読み終わったでしょうが、本作読了までには数週間かかりました。

まぎれもなく最近の萬月文学です。

自意識とセックスと暴力と不快の快感。

ですが

もうお腹いっぱいです。

本作は3部作(?)だと聞きます。

続きがあるのです。

多分、読みません・・・と言うか読めません。

著者の作品を次に読むとしたら、それは主人公が彷徨う若者で無い物語でしょう。

 

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