荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

今野敏著 「警視庁神南署」

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今野敏著「警視庁神南署」角川春樹事務所/ハルキ文庫/2007年刊)を読む。

警視庁神南署 (ハルキ文庫)警視庁神南署 (ハルキ文庫)
(2007/02)
今野 敏

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東京・渋谷で銀行員が少年数人に襲われ、金を奪われる事件が起きた。

新設されて間もない神南署の安積警部補たちは、男の訴えにより捜査を開始した。

だが、数日後、銀行員は告訴を取り下げてしまう。

一体何があったのか?そして今度は複数の少年が何者かに襲われる事件が…。

二つの事件を不審に感じた刑事たちが、巧妙に仕組まれた犯罪に立ち向う!ベイエリア分署シリーズの続編、待望の文庫化。


★★★★★★・・・・

テレビシリーズで人気を博している「ハンチョウ」の原作、「安積班シリーズ」の6作目で「神南署シリーズ」の3作目です。

知らない人のため補足しますと

この安積班は作中、警察署を2度異動しています。

出だしは臨海副都心開発構想に伴い新設された東京湾臨海警察署を舞台としたベイエリア分署(第1期)シリーズ。

その後、バブル崩壊による副都心構想縮小で閉署、原宿・渋谷の発展に伴い新設された神南署に異動した神南署シリーズ。

そして、臨海地区の発展に伴い再度開署された臨海署にみ再び舞台を移したベイエリア分署(復活後)シリーズです。

当時の時代背景を考慮したリアルな設定ですが、班ごとまるまる、おまけに交通機動隊の親友までもが一緒に同じ署に異動と言うのはありえないお話で・・・

まぁここら辺はこのお馴染のメンバーが揃わないとファンが納得しないと言う事でしょうか。

作中、神南署に異動した経緯にはチラリと語られますが、物語的には何の違和感も無く、初めて読む人もすんなりと入っていけるでしょう。

今回はオヤジ狩りにあった銀行員の事件を皮切りに物語が意外な方向に進みます。

と言っても、ある程度予想は出来るのですが、それでも惹き込まれてしまうのは著者の巧さでしょう。

作中、主人公がほかの署の刑事に「あの、ベイエリア分署の安積」と呼ばれる場面があり、ファンとしては「警視庁では結構有名なのだな・・・」なんてちょっと誇らしい気分になれます。

新キャラ(?)の若い女記者と主人公の関係も今後の見所かな。

私としては加害者が被害者より凶器を購入するって事が以外な盲点として興味を惹かれました(ネタバレになるので詳しくは言えないけど)。

静かなラストも清々しく、著者らしい期待を裏切らない警察小説でした。



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