荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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スティーグ・ラーソン著 「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下)」

スティーグ・ラーソン著 ヘレンハルメ美穂・岩澤雅利:翻訳 「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下)」(ハヤカワ・ミステリ文庫/2011年刊)を読む。

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月刊誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。

だが名誉毀損で有罪になり、彼は「ミレニアム」から離れた。

そんな折り、大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。

およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の孫娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。

解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すという。

ミカエルは受諾し、困難な調査を開始する。


★★★★★★★・・・(7/10) 


やっぱり原作の方が何かにつけ詳細に描かれているので、面白いのですわ。

映画では描き切れなかったソコに至るまでの経緯とかその背景とか色々と。

私が観たスウェーデン版の映画との一番の違いは主人公が事件調査を引き受けた動機だ。

映画では報酬は現金のみだったが、原作では金プラス裁判で負けた相手の不利な証拠。

これだと主人公が無理な依頼を引き受けた理由がはっきりする。

また、リスベットと言う登場人物をより理解できる、勤務する警備会社の仕事内容や上司との関係、前の後見人とのエピソードなどが出て来る。

まぁ、両者の違いについて語るとキリが無いのだが、違っているにしろこの長い小説を映画版は結構上手に纏めているのが良く解かる。

逆に小説では女性への偏見や暴力、人権の無視など、著者が本作を通して語りたかったであろう怒りがより伝わってくる。

とても面白かった。

ただ、私が小説をスムーズに読めたのは映画のおかげだと思う。

本作は多くの登場人物や集団、虚構を織り交ぜた欧州の歴史的背景などが登場し、正直マトモに読んだらかなり疲れるはず。

また、地名や固有名詞も多く「H&M」とか「イケヤ」などの単語が何の説明も無く出てくるし。

そう考えると映画版を観てから小説を読むのがお薦めかな。

さて次は

ハリウッド版を観ようと思う。

◆Stieg Larsson 「Män som hatar kvinnor」 (2005/SWE)

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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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