荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

若松孝二監督 「キャタピラー」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

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(2011/04/06)
寺島しのぶ、大西信満 他

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赤紙が届き、盛大な見送りとともに戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。

だが、ほどなくして久蔵は生きてシゲ子のもとへと戻ってきた。

ところが、その姿は四肢をなくし、顔が焼けただれたあまりにも無惨なものだった。

村民からは武勲を讃えられ“生ける軍神”と祀り上げられるも、旺盛な食欲と性欲をひたすら世話するだけの介護の日々に戸惑いを隠せないシゲ子。

やがて、勇ましい報道とは裏腹に敗色が濃厚となる中、戦場での記憶に苛まれ混乱していく久蔵の姿に虚しさが募るシゲ子だったが…。


★★★★★★★・・・

寺島しのぶが2010年ベルリン国際映画祭最優秀女優賞に輝いた作品です。

江戸川乱歩の短編小説「芋虫」がベースとなっていますが、監督のイデオロギーが色濃く反映された映画なのでまるで別のお話だと思って観た方が良いでしょう。

本作はバリバリの反戦映画です。

原作で描かれた人間のエゴや醜さよりも、戦争がもたらす愚かさと悲劇が物語中心なので、ストーリーはそれほど暗くも陰湿でもありません。

主人公の女性の心情を察するなら、女性映画としても見れるかもしれません。

観終わって最初に感じたのは

これは海外を狙って作られた作品なのかな?

と言う事です。

理由は

本作があまりにも分かりやすくストレートに出来ている映画だからです。

過剰な演出が目に付き、逆にそれが物語の重厚さを薄めている気がしました。

そこそこ面白かったのですが、正直、私が期待していたモノとは違いました。

ラストの元ちとせさんの歌は強烈でしたが、はたしてこの映画にマッチしているかは疑問です。

20120927-1

◆「キャタピラー」 2010年/日本 【84分】
監督:若松孝二 脚本:黒沢久子/出口出 撮影:辻智彦/戸田義久 音楽:サリー久保田/岡田ユミ 主題歌:元ちとせ 出演:寺島しのぶ/大西信満/吉澤涓/粕谷佳五/増田恵美/河原さぶ/石川真希/飯島大介 声の出演:小倉一郎

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