荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

冨永昌敬監督 「乱暴と待機」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「乱暴と待機」を観る。

20160505-024

木造の平屋建てが並ぶ市営住宅。そこに暮らす一組の奇妙な男女。

黒ぶちメガネにスウェット上下の奈々瀬は、いつも他人の機嫌を気にして愛想笑いを浮かべてはオドオド生きるめんどくさい女。

兄でもない同居の男・英則をなぜか“お兄ちゃん”と呼んでいた。

一方、その英則は、天井裏に潜んでは奈々瀬を覗き見る行為を繰り返していた。

そんなある日、近所に番上と妊娠中の妻、あずさが引っ越してくる。

なんとあずさは奈々瀬の高校時代の同級生。

しかも、奈々瀬に対して特別の嫌悪と憎しみを抱いていた。

そんな番上夫妻の出現で、奈々瀬と英則の異様な関係が少しずつ明らかとなっていくとともに、その関係に微妙な変化が生じ始め…。


★★★★★・・・・・(5/10)

変な男女の物語と言うよりは

面倒臭い変な男女に振り回される1組の夫婦の物語でしょうか。

(とは言えこの妻もかなり強烈ですけど)

登場人物=出演者は4人のみ。

この4人の男女の歪んだ愛と欲望が織りなす滑稽にして切ない人間模様が辛辣なブラック・ユーモアとともに濃密なタッチで綴られています。

かなり独特の世界観があるので、好き嫌いが分かれる作品でしょう。

私としては・・・面白いのだが、ちょっと微妙。

以前に観た「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」もそうだったのだが、この作家の暴虐な笑いと滑稽な悲しみの疾走にイマイチついて行けない部分があります。

物語としてディフォルメされた部分はあるにせよ「何もそこまで」と思ってしまう自分がいるのです。

嫌いではないが微妙に外れていて、いまいち面倒くさい。

まさにこの登場人物と同じ様な感覚に囚われる作品なのです。

個性的ではありますが・・・多分二度は観ないでしょう。

ただ出演者の浅野忠信、小池栄子、山田孝之の怪演はとても良かったですし、挙動不審な女を演じた美波のスェット姿が私のスケベ心をそそりました。

多分、物語は忘れてもそれだけは決して忘れないでしょう。

20121007-6

◆「乱暴と待機」 2010年/日本 【97分】
監督:冨永昌敬 脚本:冨永昌敬 原作:本谷有希子 撮影:月永雄太 音楽:大谷能生 主題歌:相対性理論/大谷能生 出演:浅野忠信/美波/小池栄子/山田孝之

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