荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

首藤瓜於著 「脳男」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

首藤瓜於著「脳男」(講談社文/2003年刊)を読む。

脳男 (講談社文庫)脳男 (講談社文庫)
(2003/09/12)
首藤 瓜於

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中部地方で名古屋の次に大きい愛宕(おたぎ)市で、連続爆破事件が発生する。

警察が容疑者として辿り着いたのは、一人のサラリーマン・緑川。

アジトに踏み込むと、そこには既に緑川と格闘している男=鈴木一郎がいた。

彼はその供述内容から共犯と見なされ、精神鑑定を受けることになる。

鑑定を依頼された医師・鷲谷真梨子は彼の真実の姿を探ろうとする。

しかし彼はあらゆる感情が欠落した人間であった。

男の正体の解明に挑む精神科医と共に事件の核心にたどりついた刑事が見たものとは。


★★★★★★・・・・ 

私の「読んだ事の無い作家を読もうキャンペーン」第10弾です。

第46回(2000年) 江戸川乱歩賞受賞作なので、この興味深いタイトルは知っていたのですが・・・私的には乱歩賞はあまり面白く無いとの印象があり、今日まで読むには至りませんでした。

先日映画化の話しを聞き、その後古本屋で見つけたので、これを機会に読みました。

で内容は

探偵であり殺人者でもあるニューヒーロー「脳男」の誕生編って所でしょうか。

このような人が実在するのかは知りませんが、人間の「意識」と「知識」と「感情」と言う着眼点は非常に面白いです。

この「主人公は何物か?」と言うのが本作の最大の謎であり読ませ所で、それに伴う爆破事件などはただの付け足しに過ぎません。

ストーリーは単純ですが、読み進めるとどんどん広がる大風呂敷に、いやが上にもテンションは上がります。

私としては多少取っ付き辛い文章でしたが、このキャラに対する期待と勢いで一気に読了しました。

まぁ・・・面白かったかな。

「もったいない」って言うのが正直な感想かもしれません。

主人公を含み個性的なキャラが多いのですが誰もがみんな今ひとつ物足りなく薄く感じます。

それぞれが持っている特徴が物語の伏線になっているかと期待したのですが、割と軽く流された感じがします。

変に凝った地名や名前がそれを倍増し、精神医学の詳細な説明でさえ胡散臭く思えます。

一番物足りないのは

期待したほど「脳男」が活躍しなかったって事かな。

人質を取って逃亡したのも何か予想外にカッコ悪いし。

続編の為に作られたプロローグって印象も強いが・・・・

映画版の主演は生田斗真だそうです。

20121102-123

小説の物足りなさを別の形で埋めてくれる作品を期待します。

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