荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

朝倉かすみ著 「田村はまだか」

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朝倉かすみ著 「田村はまだか」(光文社文庫/2010年刊)を読む。

田村はまだか (光文社文庫)田村はまだか (光文社文庫)
(2010/11/11)
朝倉 かすみ

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2009年吉川英治文学新人賞受賞作。

かつて「孤高の小学六年生」と言われた男を待つ、軽妙で感動の物語。

深夜のバー。小学校のクラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。

大雪で列車が遅れ、クラス会同窓会に参加できなかった「田村」を待つ。

「田村」は小学校での「有名人」だった。有名人といっても人気者という意味ではない。

その年にしてすでに「孤高」の存在であった。

貧乏な家庭に育ち、小学生にして、すでに大人のような風格があった。

そんな「田村」を待つ各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。

今の自分がこのような人間になったのは、誰の影響なのだろう----。

四十歳になった彼らは、自問自答する。

それにつけても田村はまだか? 

来いよ、田村。

酔いつぶれるメンバーが出るなか、彼らはひたすら田村を待ち続ける。


★★★★★★・・・・

私の「読んだ事の無い作家を読もう」キャンペーン第11弾です。

著者は北海道の方らしいです。

以前テレビでも紹介されていましたし、何よりも第30回吉川英治文学新人賞受賞作なので期待して読みました。

どうやら連作短編のようです。

初日は第1話だけ読みました。

基本的に文章は読み安いのですが、ちょっと解かり辛い部分が私にはあったかな。

それでも物語には(40代と言う事も含め)スンナリ入り込めました。

酒は多少入っておりました。

推薦分には「ラスト大泣き」と書いておりましたが

第1話で号泣です。

やられました。

続けて第2話を読むのがもったいなかったです。

だが

次の日、ゆっくりと腰を据えて続きを読むと

どうもしっくりこない。

正直

以後の物語がどれも第1話ほど面白くも感動もないのです。

何でしょう。

メインの物語を盛り立てるサイドストーリーだからでしょうか?

それぞれに良い話しなのですが・・・

読んでいる私自身もすでに田村を待っている側の人間になってしまっているので、

あとの奴らの話などは半分しか聞こえていないって感じでしょうか?

そしてとうとう最終話。

待ちに待った田村の登場かと思いきや・・・・

それは可哀そ過ぎないか?

田村にもみんなにも。

意外であり、予想外の結末であったのだが、こちらが期待したものでは無くて正直ガッカリ。

これから本作を読む方。

これは最後まで一気に読む小説です。

くれぐれも途中で止めたりして盛り上がった気分を醒ましてはいけません。

特に第1話だけ読んで休止すると泣けるものも泣けません。

それでも読みたいが時間が無いと言う方。

第1話と最終話をお読みなさい。

そうしたら感動できるかもしれません(?)

サイドストーリーはサイドストーリーとして後でゆっくり読むのも手でしょう。

著者には悪いのですが・・・

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