荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

山田風太郎著 「叛旗兵」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

山田風太郎著「叛旗兵」(角川文庫/1984年刊)を読む。

20121205-1

直江山城守兼続の養女伽羅に本多佐渡守正信の次男正重との縁談が持ち込まれた。

これを嫌った兼続は、大谷刑部の忘れ形見左兵衛を婿として迎えた。

が、腑抜けで覇気のない左兵衛に怒った伽羅は、直江四天王に彼を鍛えよと命ずる。

ユニークな個性の持ち主で一筋縄ではいかない強者4人、伽羅の婿になりそこねた正重、その左右を守る宮本武蔵、佐々木小次郎までもが加わり、奇想天外な騒動が繰り広げられる。


★★★★★★・・・・

忍法帳の様な摩訶不思議な術は出てきません。

しかし

よくこんな事考えつくな!

と思わせる奇抜なストーリーであるのは確かです。

しかも登場するのは(実在、架空を含め)歴史上有名な者ばかり。

徳川家康、本多正信、直江兼続、加藤清正、伊達政宗、前田慶次郎等々。

大谷刑部の忘れ形や、真田幸村の娘、あげくは宮本武蔵、佐々木小次郎に猿飛佐助。

また、本編のストーリーに付随して語られる“巌流島”や“忠臣蔵”の真実(?)

まさにオールスターキャストで贈るエンタメ時代活劇と言えるでしょう。

長い作品ではありますが、一難去ってまた一難の展開は区切りが良くて読みやすい構成です。

あえて難を言えば

最初に提示されたな謎が最後まで引っ張るにはちょっと弱く、読んでいて途中でもどかしくなる所があります。

それでも最後にはタイトルの意味も含め物語をキッチリと感動的に締めてくれるのは流石に著者であります。

とても面白かった。

歴史に隠れた裏側にスポットを当てた物語は多々ありますが、これだけ大風呂敷を広げた大ボラ話しは著者にしか描けない世界だと改めて感心しました。

(・・・麻雀やト〇コ風呂のくだりも著者らしいな・・・)

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