荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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スティーヴン・キング著 「トム・ゴードンに恋した少女」

スティーヴン・キング著 池田真紀子訳 「トム・ゴードンに恋した少女」(新潮文庫/2007年刊)を読む。

20160331-002

世界には歯があり、油断していると噛みつかれる―。

ボストン・レッドソックスのリリーフ・ピッチャー、トム・ゴードンに憧れる、少女トリシアは、9歳でそのことを学んだ。

両親は離婚したばかりで、母と兄との3人暮らしだけれど、いがみ合ってばかりいる二人には、正直いって、うんざり。

ある6月の朝、アパラチア自然遊歩道へと家族ピクニックに連れ出されるが、母と兄の毎度毎度の口論に辟易としていたトリシアは、尿意をもよおしてコースをはずれ、みんなとはぐれてしまう。

広大な原野のなかに一人とり残された彼女を、薮蚊の猛攻、乏しくなる食料、夜の冷気、下痢、発熱といった災難が襲う。

憧れのトム・ゴードンとの空想での会話だけを心の支えにして、知恵と気力をふりしぼって、原野からの脱出を試みようとするが…。

9日間にわたる少女の決死の冒険を圧倒的なリアリティで描き、家族のあり方まで問う、少女サバイバル小説の名編。


★★★★★★★・・・(7/10)


“キングの本”と言うだけで内容も判らず購入しましたが・・・タイトルから察するべきでした・・・期待したホラーではありません。

本作は山で遭難した9歳の女の子がたった一人でサバイバルを続けるお話です。

最初から最後までほぼ少女の一人称で語られ、映像ならまだしも小説だったら途中で飽きてしまうはずの作品なのですが・・・・流石はキングです。

その描写や構成に惹きつけられ最後まで飽きる事無く読む事が出来ました。

20130201-555

本編には登場しない(?)タイトルのトム・ゴードン(野球に疎い私は知りませんでしたが実在する野球選手なのですね)が物語の極めて重要な登場人物なのにも驚きました。

最近、ちょっとおかしな方向に進んでいるキングですが、本作ではその実力を見せつけてくれました。

おまけにこの訳、上手いです。キング作品は色々な方が翻訳をされているのですが、本作は淀む事無くサクサクと読め、翻訳特有の違和感もありませんでした。

あとがきにも書いていますが、

「一人の少女が森で迷っただけの話なのに、なぜこんなに面白いのだろう。」

本当にそう思った1冊でした。

◆Stephen Edwin King 「The Girl Who Loved Tom Gordon」 (1999/USA)

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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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