荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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霞流一著 「スティームタイガーの死走」

霞流一著「スティームタイガーの死走」(角川文庫/2004年刊)を読む。

スティームタイガーの死走 (角川文庫)スティームタイガーの死走 (角川文庫)
(2004/03/25)
霞 流一

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C63―それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。

玩具メーカーの創業者、小羽田伝介は会社の宣伝のためにC63を完全再現させた。

しかも本物の中央本線で東京まで走らせる計画を発表する。

その記念すべきお披露目の日、出発駅で変死体が発見される。

不穏な空気の中走り出したC63だが、間もなく虎の覆面を被った二人組によって乗っ取られ、そしてC63は忽然と消失してしまった!!

怒涛の展開と驚愕のラストが度肝を抜く、ノンストップ本格推理。



初めに本作の中で歌われる童謡「汽車ぽっぽ」の替え歌を紹介します。

20130301-111

死者 死者 ズッポ ズッボ
ズッボ ズッボ ズッボボ
僕等を刺して
ズッボ ズッボ ズッボボ
赤いぞ 赤いぞ 窓の外
腕も 飛ぶ 飛ぶ 首も飛ぶ
殺せぇ 殺せぇ 殺せぇ
絶叫だ 絶叫だ たのしいな


悪趣味な歌です。



まさに本作はこの歌の様な作品です。

お馬鹿で、ちょっとグロくて、捻りが効いているが、ハズした所と巧くハマった所がある。

さすが「このミステリーがすごい!2002年版」で第4位になりながら、同誌の「バカミス大賞」で大賞を受賞した作品です。

人間消失、足跡の無い殺人、消える機関車、密室バラバラ殺人などミステリファンにはヨダレ物の題材を持ってきながら、それを軽~るいノリで解き明かしてしまうのは、最後の意外などんでん返しの為だったのですね。

騙された!・・・と言うより、やってくれた!って感じで、予想外では無く、考えもしなかったラストです。

そう言う意味では面白かったのですが、作中、苦笑する部分も多かったのは確かです。

「張り子の虎」と言う動機も唐突で薄かった感じもしましたし、無意味に立ったキャラもウザかったですし。

本格ミステリファンにとって許せるか?許せないか?

悩む所ですが、最後のトリックには騙されたので、“アリ”かと・・・・

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