荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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冲方丁著 「マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕」

冲方丁著 「マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust -排気〔完全版〕」(ハヤカワ文庫JA/2010年刊) を読む。

マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル The 3rd Exhaust 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/10/08)
冲方 丁

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それでも、この世界で生きる

バロットは壮絶な闘いを経て、科学技術発祥の地“楽園”を訪れ、シェルの犯罪を裏付けるデータが、カジノに保管された4つの100万ドルチップ内にあることを知る。

チップを合法的に入手すべく、ポーカー、ルーレットを制してゆくバロット。

ウフコックの奪還を渇望するボイルドという虚無が迫るなか、彼女は自らの存在証明をかけて、最後の勝負ブラックジャックに挑む。

喪失と再生の完結篇。


★★★★★★★★・・


一気に読み切りました。

漫画版は原作とは違う終わり方だと聞いていたのですが・・・あまり違いは無いですね。

それでもとても面白かったです。

前半は前巻より引き続きギャンブルでの攻防戦。

息をのむ勝負の駆け引きはもとより、ただの敵役ではない2人のディーラーがとても魅力的です。

(また、出て欲しいな)

後半は事件解決までの急展開。

ボスキャラが以外とアッサリ捕まったのは、物語上“有用性”が低かったからでしょう。

その分、主人公と2人の宿敵との対決が十分に描かれています。

作品自体はハードボイルドSFですが、軸となっているのは自分の存在意義を追い求める1人の少女の喪失と再生の物語です。

(サイバーパンクなので)退廃的で暴力的な描写も少なくはありませんが、戦う少女の凛々しさとそれを守る男の優しさが読む側の心を打ちます。

映画「レオン」を観た時の感動を思い出しました。

久々のSF小説ですが

こいつは読んで良かった!

と思える作品でした。

続編もあるらしいですが、短期間に漫画・映画・小説と詰め込んだので、頭が「マルドゥック」でいっぱいになって、ちょっとオーバーヒートぎみ。

またしばらくSFは控えます。

20130329-890

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