荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

三池崇史監督 「悪の教典」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

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(2013/05/24)
伊藤英明、二階堂ふみ 他

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頭脳明晰なうえ爽やかなルックスで生徒はもちろん、同僚やPTAからも信頼の厚い高校教師、蓮実聖司。

しかし彼の正体は、自分にとって邪魔な人間と思えば、平気で殺すことができるサイコパス(反社会性人格障害)だった。

蓮実はそうやって絶えず障害を取り除き、学校を思い通りに支配してきたのだ。

ところがある日、ついに完璧だった手際にほころびが生じ、自らの正体が露呈する危機に。

蓮実はその窮地を脱する最後の手段として、文化祭の準備で学校に居残る生徒全員の殺害を実行に移すのだった。


★★★★★・・・・・

akunokyoutenn112

1976年の映画「黒い家」を思い出しました。

あれも著者が原作のサイコキラーのお話でした。

私が小説の中で一番怖かった場面は

「被害者側と思われていた女性が実は犯人である」

と主人公が気付く場面でした。

しかし、映画版では最初から大竹しのぶ演じる犯人のサイコキラーぶりを全面的に宣伝し、そのストーリーよりも彼女の狂気の演技や残酷な場面ばかりが中心となった作品になり、私にとっては原作の怖さが伝わらないとても残念な映画だったのを憶えています。

映像化に当たって、その小説の何所に重きを置くか?

監督、脚本家、もしくはプロデューサーやクライアントの意向によって物語自体が変わってしまうのは、残念な所でもあり、仕方の無い事でもあります。

で、本作です。

原作は未読ですが、本作を観て一番思った事は

「主人公の教師がサイコキラーで生徒を全員皆殺しにしようとする話し」

と知らなければ、もっと楽しめた作品だったのかな・・・と言う事です。

この映画の最大のウリは生徒全員皆殺しの殺戮シーンにあります。

監督らしいバイオレンスな選択で、宣伝効果として注目度は高いと思います。

しかし、そこがCMでバンバン流れ過ぎているため、出だしより少しずつ解明される主人公の過去も、それとともに段々とエスカレートする奇行も、観ている側には想定内でそこに恐怖は感じられません。

観ている途中、これからは始まる殺戮シーンに備えて小休止をしてしまいました・・・それだけ私の中では盛り上がりに欠けていたのでしょう。

そしてクライマックス。

流石にそのシーンはショッキングで迫力がありました。

ですがそれだけですし、多分それだけで良いのでしょう。

本作は

このシーンに全てを賭けた映画ですし、本作を観る人のほとんどはこのシーンを観たかった人たちでしょうから。

私的にはサイコである主人公が怖く無いのと、殺される生徒のキャラが立っていないのが物足りなく、思ったより殺戮シーンにカタルシスはありませんでした。

良い意味でも悪い意味でも、結局はB級の学園スプラッター&サイコホラー作品です。

主演の伊藤英明は役者として新境地を見せたと思いますが、ストーリーにもっとリアル感と重量感があれば、アンソニー・ホプキンス=レクター博士ぐらいバケる事が出来たと思います。

二階堂ふみは・・・もったいない使い方でしたね、彼女じゃ無くても良かった。

あとは予定調和でした。

色々と話題性には富んだ映画でしたが、何年かしたら忘れ去られる映画だと思います。

akunokyoutenn111

◆「悪の教典」 2012年/日本 【129分】
監督:三池崇史 原作:貴志祐介 脚本:三池崇史 撮影:北信康 音楽:遠藤浩二 出演:伊藤英明/二階堂ふみ/染谷将太/林遣都/山田孝之/吹越満/矢島健一/貴志祐介



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