荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

Category: ★日本映画 >   91~2000年作品

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井坂聡監督 「[Focus]」

録画した映画「[Focus]」を観る。

20160109-003

盗聴マニアの青年・金村はTVドキュメンタリーの取材を受けることになる。

TVクルーはディレクターの岩井とカメラマン、ADの3人。

岩井は物語を面白くするため、変質者としての金村を捏造しようと躍起になる。

そんな中、金村の盗聴器が偶然、拳銃密売の会話を受信。

先回りした岩井たちは拳銃を金村に持たせて感想を聞こうとする。

が、その時、とんでもないことが起こり、事態は思わぬ方向へと展開していく……。


★★★★★★・・・・(6/10) 


20130929-112

取材する側=マスコミ

取材される側=盗聴マニア

両者の身勝手な価値観が絡み合い、やがて事件に巻き込まれ、その立場が逆転する様を、風刺のきいたドキュメンタリータッチの映像で描きだしたサスペンスです。

私が最初に思い出したのはベルギー映画の「ありふれた事件(92)」です。

あの作品もブラックユーモアまじえたバイオレンスな映像でマスコミを風刺したドキュメンタリータッチの低予算映画だったと記憶します。

あれは私にとってはかなり衝撃的で、私の中の「不快な映画」ベスト10にランクインされている映画です。

それが頭にあるせいでしょうか?

設定の斬新さは感じられませんでしたし、何となく先が読める展開でした。

元々それほど捻っていないストーリーですので監督の狙い何所は別なのでしょうが、やはりどっかにこちらをあっと言わす場面が欲しかった所です。

本作の一番の見所はそのリアル感だと思います。

ドキュメンタリータッチのカメラワークにより観る側に物語が実際に起こった事柄だと錯覚させ、同時進行的に緊張感と恐怖心を盛り上げて行く。

多分それが監督の一番の狙い所だったのでしょう。

主役の浅野忠信は仕草や喋り方、その身勝手な思考など、本当にちょっとキモいおタクに見えるのが凄いです。

20130929-111

また、取材する側のスタッフの会話や動きなどは本当にリアルに感じる事ができました。

そう言う意味では監督の狙いはほぼ成功だと思います。

ただ

当時はどうだったか分りませんが、浅野忠信も白井晃も今となってはあまりにも知られた顔なので、私的にはノンフィクションに思える事が出来ず、いまいち物語にのめり込めない自分がいました。

面白かったのですが、どこか絵面や発想から入った作品の様な気がして、全体的には物足りなさが残ります。

何となく

90年代後半の邦画ってそんなのが多かった様な気が・・・・

◆「Focus」 1996年/日本 【73分】
監督:井坂聡 脚本:新和男 撮影:佐野哲郎 音楽:水出浩 出演:浅野忠信/白井晃/海野けい子/佐野哲郎/鈴木一功/高田瑞紀

・ヨコハマ映画祭主演男優賞(浅野忠信)
・ベルリン映画祭ベルリナー・ツァイトゥンク読者賞、NETPAC賞
・日本アカデミー賞話題賞(浅野忠信)
・毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞(井坂聡)
・日本映画技術特別賞受賞(佐野哲郎)



20131003-115
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