荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

薬丸岳著 「天使のナイフ」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

薬丸岳著「天使のナイフ」(講談社文庫/2008年刊)を読む。

天使のナイフ (講談社文庫)天使のナイフ (講談社文庫)
(2008/08/12)
薬丸 岳

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少年犯罪における贖罪の意味を問う意欲作 妻を3人の少年に殺された過去をもつ桧山貴志。

4年後、少年のうち一人が殺された。

疑惑の人となった桧山は自ら、何が少年たちを犯罪に追いこんだか探り始める。

第51回〈2005年〉江戸川乱歩賞受賞作。


★★★★★★・・・・

先日読んだ「刑事のまなざし」の著者のデビュー作と聞きます。

少年法の問題をテーマに据えている所などは「刑事のまなざし」を彷彿させる部分が多かったです。

テンポも良く、文体も読み易かったので、途中まで一気に読んでしまいましたが、謎が明かされる辺りから、読むスピードが失速。

あまりにも「事件」と「犯人」が多過ぎて、それまでの現実感が徐々に薄れてゆきます。

それでも読む側を引っ張る面白さはあったと思いますが、ラストになると2時間サスペンス的な展開になり、聞きもしないのに犯人がペラペラと自白する場面には閉口しました。

最終的にサスペンスと謎解き要素を強くしたために、テーマが霞んでしまったように思いますが、内様の割に読後が軽やかなのはそのおかげでしょうか。

一人の人間が別々の殺人事件の「目撃者」と「加害者」と「被害者」になる・・・・そこさえどうにかすれば、個人的には好きな作品になったと思います。

機会があればまた著者の別の作品を読んでみたいと思います。

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