荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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柳広司著 「贋作『坊っちゃん』殺人事件」

柳広司著「贋作『坊っちゃん』殺人事件」(角川文庫/2001年刊)を読む。

贋作『坊っちゃん』殺人事件 (角川文庫)贋作『坊っちゃん』殺人事件 (角川文庫)
(2010/11/25)
柳 広司

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四国から東京に戻った「おれ」―坊っちゃんは元同僚の山嵐と再会し、教頭の赤シャツが自殺したことを知らされる。

無人島“ターナー島”で首を吊ったらしいのだが、山嵐は「誰かに殺されたのでは」と疑っている。

坊っちゃんはその死の真相を探るため、四国を再訪する。

調査を始めたふたりを待つ驚愕の事実とは?『坊っちゃん』の裏に浮かび上がるもう一つの物語。

名品パスティーシュにして傑作ミステリー。


★★★★★★★・・・


夏目漱石の「坊っちゃん」が好きで何度も読み返している私です。

坊っちゃん (新潮文庫)坊っちゃん (新潮文庫)
(2003/04)
夏目 漱石

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そんな私を「そう来たか!」と唸らせた斬新かつ大胆なミステリ作品。

「坊っちゃん」を読んでいる方も、読んでいない方も、本作を読めば「坊っちゃん」を読み返したくなるはずです。

何故なら

本作のトリックの伏線は既に「坊っちゃん」で語られているからです。

あの時、赤シャツが言った台詞、山嵐の行動、それらの真の意味がこの作品で明かされます。

こじ付けと言えばこじ付けなんですが、これはお見事。

本家「坊っちゃん」の世界さえ変えてしまう、この仕掛けには驚かされました。

とても面白かったです。

とは言え、推理部分や人間ドラマに関しては、物足りなさの残る所。

また、最初の部分は文体までもパスティーシュされていた様に感じたのですが、中盤からはそれも無くなりました。

そう言う意味ではまことに「惜しい」と思わせるのですが、

「とにかく一度読んでみて!」

と人に薦めたくなる作品であります。

20140519-1111
↑1980年放映 アニメ「坊っちゃん」の坊っちゃんとうらなりです。
ちなみに声は坊ちゃんが西城秀樹、うらなりが山田康雄でした。


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『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)『坊っちゃん』の時代 (双葉文庫)
(2002/11/12)
関川 夏央、谷口 ジロー 他

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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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