荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

吉田修一著 「さよなら渓谷」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

吉田修一著「さよなら渓谷」(新潮文庫/2010年刊)を読む。

さよなら渓谷 (新潮文庫)さよなら渓谷 (新潮文庫)
(2010/11)
吉田 修一

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緑豊かな桂川渓谷で起こった、幼児殺害事件。

実母の立花里美が容疑者に浮かぶや、全国の好奇の視線が、人気ない市営住宅に注がれた。

そんな中、現場取材を続ける週刊誌記者の渡辺は、里美の隣家に妻とふたりで暮らす尾崎俊介に、集団レイプの加害者の過去があることをつかみ、事件は新たな闇へと開かれた。

呪わしい過去が結んだ男女の罪と償いを通して、極限の愛を問う渾身の傑作長編。


★★★★★★★・・・

DVDがいつまでたっても貸出中なので、古本屋で見つけた原作を先に読みました。

「悪人」に続き著者の作品を読むのは2度目です。

映画を観たいとは思っていながらも内様はほぼ判っていませんでした。

したがって

最初は東北で起きた幼児殺害事件を元にした物語かな・・・と思い読み進めましたが、どうやら本筋は学生による集団レイプ事件の加害者と被害者の物語。

描写も巧みで読みやすく1日で読了。

現実的にはありえない!

とは思いながらも、哀しく切ない二人の関係に魅かれ

ラストの「幸せになりそうだったから・・」の台詞に心打たれました。

多分、読む人によって感じ方が変わる物語だと思いますが、フィクションとしてこの様な「贖罪」はありだと思います。

悲惨な事件、残酷な出来事をテーマに据え、読む側に問題提起する内容でありながらも、最後に救いを見い出せる物語です。

私的には何の結論も見出せなかった「悪人」よりも数倍面白かった作品です。

映画を鑑賞後、またレビューしたいと思います。

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