荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

桜庭 一樹著 「私の男」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

桜庭 一樹著「私の男」(文春文庫/2010年刊)を読む。

私の男 (文春文庫)私の男 (文春文庫)
(2010/04/09)
桜庭 一樹

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落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。

孤児となった10歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。

そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から2人の過去へと遡る。

内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く。

第138回(平成19年度下半期) 直木賞受賞作。


★★★★★★★・・・ 

著者の作品は以前に「少女に向かない職業」を読みましたが、正直あまり印象には残っていません。

それでも面白かった気がするので、第60回日本推理作家協会賞受した「赤朽葉家の伝説 」と第138回直木賞の本作は読みたいと思っていました。



古本屋で105円で見つけ購入。

本作は

罪を共有する親子のアンモラルな恋愛小説です。

まぁ・・・平たく言えば近親相姦ですが、それをポルノでは無い物語で作り上げるのは凄いと思います。

リアルな部分と幻想的な場面、詳細な箇所と曖昧な表現を使い分けて独特の世界観を作っている様に感じます。

覚悟していた程、重くも文学的でも無く、かと言って軽すぎもせず、読みやすく一気に読了出来ました。

各章ごとに過去に遡り、二人の繋がりの謎が解けて行く件はとても魅力的だったのですが、何となく尻つぼみに終わった感が無きにしも非ずです。

全体的に欲情するエロスよりも生臭い血のヌメりを感じてしまったのは著者が女性だからでしょうか?

とても面白かったです。

テーマがテーマだけに好き嫌いはあるとは思いますが、単純に娯楽小説として読めば、良く出来た作品だと思います。

退廃的=文学的、直木賞=権威的なんて、はなから考えずに、アブノーマルでミステリなファンタジー小説として読めば、素直に楽しめると思います。

落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男

う~ん、この表現が凄くカッコ良くて・・・そんな男になりたい・・・なんて思いました。

私の男映画001

※そうですか・・・浅野忠信ですか・・・

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