荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

ロバート・B・パーカー著 「灰色の嵐」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

ロバート・B・パーカー著 加賀山卓朗訳 「灰色の嵐:Rough Weather(2008)」(ハヤカワ・ミステリ文庫/20011年刊)を読む。

20160326-010

裕福な婦人からの依頼は奇妙なものだった。

娘の結婚式で自分のそばにいてほしいというのだ。

スペンサーは引き受け、スーザンとともに孤島に赴く。

突然の嵐の中、豪華な招待客を集めた結婚式が強行される。

だが武装した一団が襲来し、花嫁を連れ去った。

一団を率いていたのは、スペンサーと深い因縁のある灰色の男(グレイ・マン)だった。

彼らしからぬ犯行。

そして婦人の依頼の裏にあるものは? 

疑惑を抱き、スペンサーは調査を始める!


★★★★★★★・・・(7/10) 

シリーズの第36弾。

買っていながら、読んでいない残りのシリーズが少なくなるのがもったいなくて、出来るだけすぐには読まないようにしていたのですが、読む本が見当たらなかったので・・・・

1日で読了です。

この読みやすさも本作の魅力であり、残念な所でもあります。

今回は

嵐渦巻く孤島の中、テロリストに占拠された結婚式場。

たった1人抜け出したスペンサーは人質達を救出できるのか!

・・・と「ダイハード」を彷彿させる、スペンサーらしく無いアクション満載の出だしでした。

「マンネリ打破の新しい試みか?」

とちょっと期待したのですが、すぐにいつものパターンに戻ってしまい、ガッカリした様な、安心した様な・・・・

今回の影の主役は、シリーズに何度か登場した、全身灰色ずくめのいでたちの腕利きの好敵手「グレイマン」です。

いつものように謎解き要素は薄く、ハラハラドキドキするシーンも少ないのですが・・・(まぁ、本作を読むファンは別に過剰なそれを望んでいませんが)・・・今回はプロットよりも最後のオチが逸品です。

スペンサーの“甘さ”に読者は微笑み頷くでしょう。

前回読んだ「ドリームガール」でも、シリーズ中に何度か登場したサブキャラを惜しげも無く切り捨てた作者ですが、今回の「グレイマン」は正直、ちょっともったいない気がします。

何らかの形で再登場させて欲しいと思うのですが、今となってはかなわぬ夢ですね。

さて、

シリーズの残りは「昔日」「プロフェッショナル」「盗まれた貴婦人」「春嵐」4冊となりました。

20年以上読み続けた物語のカウントダウンの鐘の音が聞こえて来るようで、本当に寂しい気持ちでいっぱいです。

ただ

別の作家が変わりにシリーズを受け継ぐとの噂には立腹するかぎりですが。

supennsa-jyuu001

◆Robert Brown Parker 「Rough Weather」 (2008/USA)

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