荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

セバスチャン・フォークス著 「007 デヴィル・メイ・ケア」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

セバスチャン・フォークス著 佐々木紀子訳「007 デヴィル・メイ・ケア:DEVIL MAY CARE」(竹書房文庫/2012年刊)を読む。

20160410-023

ユリウス・ゴルナー―権力にとりつかれた自らのエゴ以外には何者にもしたがわず、どこまでも強欲で、そして英国の心臓を破壊しつくすためには、手段を選ばない男。

パリのわびしい郊外でおきた残酷な処刑に続いて次々と起こる事件は、地球的規模の惨事に一直線につながっていく。
60年代の英国に大量に流れこむ麻薬。

旅客機がイラク上空で消息を絶ち、近づく戦争の雷鳴が、中東にこだまする。

一方、007ことジェームズ・ボンドは、上層部から“引退か、続行か”の結論を出すようにとの勧告を受け、長期休暇を取っていた。

しかし、事態の急変によって再び一線へと戻ることとなる。

そして、協力者としてあらわれた美貌のパリジェンヌ、スカーレット・パパヴァと共に、これまでで最も危険な敵―悪魔本人と踊ることさえいとわない男―と生死をかけた闘いに挑む…。


★★★★★★★・・・(7/10) 

1908年5月28日生まれのイアン・フレミング生誕百年を祝って書かれた「007猿の手を持つ悪魔」はたくみにジェームズ・ボンドの遺産を引きつぎ、文学・映画を通して最も人気あるスパイの人生に、新鮮な一章をつけ加える。
著者であるセバスチャン・フォークスは、フレミングが筆をおいた直後の時代、冷戦のさなかにボンドを引き戻し、息もつけぬペースで緊迫したストーリーを展開する。
「007猿の手を持つ悪魔」はフレミングの小説のエッセンスをとらえ、さらに現代にも通じる重大な危機に直面するボンドを描ききった。


さるのて111

“フレミングの小説のエッセンス”と言われても・・・007の小説にハマったのは30年以上昔なので、もう憶えていません。

ただ、フレミング以後の007小説の中ではとても面白かった作品だと思います。

やはり舞台となる時代を戻したのが勝因でしょうね。

映画「スカイフォール」ではスパイの存在意義を問う場面が出てきますが、やはりスパイが闊歩するにはその背景に冷戦が無いと盛り上がりません。

だからと言って本作で007が他国のスパイと戦うか・・・と言うとそうでは無く、やっぱりいつもの通り“みんなの敵”である金を持った偏狂的テロリストから世界を救うお話しなのですが、映画の様にエンタメし過ぎず、銃や秘密兵器よりも肉体を駆使したボンドの姿は小説独自の世界観が味わえます。

“禁煙”の表示が無かった時代の中年ボンドの物語。

バルカンソブラニーとチェスターフィールドが無性に喫いたくなりました。

※次回の映画の原作になると言う噂を聞きました。・・・だとしたら、過去に戻した物語をまた現代に戻すってコトでしょうか?何か、無駄な作業に思えてなりませんが・・・・

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