荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

京極夏彦著 「厭な小説」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

京極夏彦著「厭な小説」 (祥伝社文庫/2012年刊)を読む。

厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)厭な小説 文庫版 (祥伝社文庫)
(2012/09/01)
京極 夏彦

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「厭だ。厭だ。厭だ――」同期深谷の呪詛のような繰り言。

パワハラ部長亀井に対する愚痴を聞かされ、うんざりして帰宅した“私"を出迎えたのは、見知らぬ子供だった。

巨大な顔。

山羊のような瞳。

左右に離れた眼。

見るからに不気味な子供がなぜ?

しかし、妻は自分たち以外に家には誰もいないと言う。

幻覚か? だが、それが悪夢の日々の始まりだった。

一読、後悔必至の怪作!


妖怪?幽霊?それとも幻覚?

何とも言えない“嫌な”世界に巻き込まれた不幸な人々の物語です。

著者のネチネチとした語り口が読む側の想像上の視覚・嗅覚を刺激し、無理やりにでも“嫌な”気分にさせようとしている気がする作品です。

割とサラリと読んでしまった私にはそれほど嫌でも恐ろしくも無いお話で、久々に読む著者の作品としては表紙ほどのインパクトは無かったです。

「嫌な扉」はたしかTV「世にも奇妙な物語」で似た様なお話しがあったので、その原作かな?と思いますが、それはそれであまり面白くは無かった気がします。

著者の「京極堂シリーズ」やその一連、「巷説」の怪談話、「ルーガルー」のような架空世界のお話などは大好きなのですが、どうも、こと現代劇になるとリアル感に欠ける気がするのは私だけでしょうか?

そのためリアルとのギャップである、肝心な“この世のものとは思えないおそろしげ”な描写も薄くなってしまっている気がします。

特に“嫌な”サラリーマンの上司などはとても戯画的で・・・リアルな絵柄の漫画であれば、もっと楽しめた作品かもしれません。

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