荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

佐々部清監督 「日輪の遺産」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

録画した映画「日輪の遺産」を観る。

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1945年8月10日、敗戦前夜の日本。

陸軍大臣のもとに呼び出された真柴少佐にある密命が下される。

それは、山下将軍がマッカーサーより奪取した900億円(現在の金額で200兆円)の財宝を、秘密裏に陸軍工場へ移送し隠匿せよというものだった。

この極秘任務には、真柴少佐、小泉中尉、望月曹長の3人の軍人に加え、女学校の20人の少女と彼女たちを引率する平和主義者の教師、野口孝吉が勤労動員されることに。

任務の本当の内容など知らされることもなく、それでも素直にお国のためにと過酷な労働に励む健気な少女たち。

いつしか真柴たち3人の軍人ともうち解けていくのだが…。


★★★★★・・・・・(5/10) 

ずいぶんと前に原作は読んでいるのですが・・・・

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本作は、ある女性の語りを中心として、過去と現在が交差しながら物語が進行して行きます。

そのため原作にあった“金塊”に対するミステリ要素は無くなり、それに関わってしまった軍人と少女達の感動秘話がメインとなっています。

まぁ、それはそれで作る側の意図があったと思うのですが、そのため軍部の思惑や終戦後の“金塊”の行方などが、やけにアッサリト描かれている気がして、本作で1番感動的だった少女たちの死の後は、ただの冗長なエピローグにしか思えませんでした。

マッカーサーが良く分からん理由で金塊を諦める場面などは「いい話」をもっと感動的にさせる蛇足的演出にしか見えませんし、生き残った女性が孫と共に死んだ少女たちに出会う場面もあざといと感じてしまいます。

新聞記者と元通訳の件も本作に関しては必要だったのでしょうか?

結局、終わりはメインの“少女達の死”に対する言い訳的な部分なので、せっかく盛り上がった感動を冷ます物語なのです。

俳優陣はなかなか良かったと思うだけに、脚本のバランスの悪さやいただけない演出が目立った作品で・・・・

気持ちよく号泣したいが、所々で邪魔をする

そんな消化不良の戦争映画でした。

20141012-004

◆「日輪の遺産」 2010年/日本 【134分】
監督:佐々部清 原作:浅田次郎 脚本:青島武 撮影:坂江正明 出演:堺雅人/中村獅童/福士誠治/森迫永依/三船力也/ユースケ・サンタマリア/八名信夫/麻生久美子/塩谷瞬/北見敏之/中野裕太/ミッキー・カーチス/ジョン・サルヴェージ/八千草薫

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