荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

馳星周著 「楽園の眠り」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

馳星周著「楽園の眠り」(徳間文庫/2009年刊)を読む。

20160427-018

あさな子の柔らかい肌。

いたぶるのは麹町署生活安全課の刑事・友定伸。

息子の雄介への暴力を止められない。

ある夜、雄介が行方不明になった。

託児所から抜け出した雄介を保護したのは女子高生の大原妙子。

実父から性的虐待を受けていた妙子は雄介を紫音と名づけて、新たな生活を夢見る。

夜の闇の中、焦燥と絶望が疾走する。

馳ノワールが深化した。


★★★★★・・・・・(5/10) 

モチーフがモチーフですし(おまけに著者の作品ですので)、気持ちの良いラストは想像してはいませんでしたが、

予想以上の後味の悪さでした。

著者の作品としては今までとはまるで違ったモチーフなので、かなり変わった印象を受けますが、そのため残念ながら私が期待した“馳ノワール”は影を潜めたようです。

虐待する側の心理を描いた作品は目新しいとは思いますが・・・私に子どもがいないせいか、誰にも感情移入が出来ませんでした。

まぁ、今までも著者の作品も主役が悪党ばかりなので、感情移入など無くてもたたみかける様なバイオレンスと疾走感で、読む側を引っ張ってくれたのですが。

その為か、今までの作品より登場人物たちがどこか薄っぺらく思えたのと、ご都合主義的な展開が目に付きました。

う~ん、イマイチ。

なのですが、読み始めると止まらなくなり一気読みしてしまったのも事実です。

つまりは

著者らしく無い!

ってのが、こちらの勝手な不満で、作品的には面白いのでしょう。

著者的には深化しているのかもしれませんが・・・・私が望む著作とは離れて行く気がして心配です。

idougyakutai0

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