荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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麻生幾著 「宣戦布告(上)」

麻生幾著 「加筆完全版 宣戦布告(上)」 (講談社文庫/2001年刊)を読む。

20160427-010

原子力発電所が並ぶ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着した。

対戦車ロケット砲で武装した特殊部隊十一名が密かに上陸、逃走する。

彼らの目的は何か?

未曾有の事態に政府はなす術を失い、責任のなすり合いに終始する。

砂上の楼閣のごとき日本の危機管理を問うベストセラーに、最新情報を盛り込んだ完全版。

★★★★★★・・・・(6/10)


10年近く前に映画版は観ています。

最近のニュース(中国や北朝鮮の)を見ていて本作を思い出し、読みたくなり購入。

本書は自衛隊の治安出動における武器使用の問題点や、弱腰な政治家達のやり取りを描いたポリティカルサスペンス小説です。

上巻を簡単に説明すると

北朝鮮のテロリストが日本の敦賀半島に上陸し原子力発電所を爆破しようとしているのに、日本政府のトップは外交と法律で何にも手が出せず、現場の日本人が殺されて行くお話し

です。

本書が描かれた当時は国民保護法制や武力攻撃事態法、有事法制存在はしませんでした。

とは言え、本社に書かれている国のトップたちは情けないです。

国の危機に保身のための分裂や対立をし、下に明確な指示が出せず、結果的には何も機能しない構図はリアルとは言いたくは無いのですが、読んでいて空恐ろしいです。

上巻ではただただ好きなようにやられてばかりで、イライラが募るばかりです。

「んなもん、さっさとブチ殺したれ!」

と言いたくなりますが、それをやったら気持ちは良いがリアルじゃない。

喧嘩をしない国・日本がどのような結末を付けるのか・・・映画のラストは既に憶えていないので・・・下巻に期待します。

20141118-006

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