荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

麻生幾著 「加筆完全版 宣戦布告(下)」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

麻生幾著「加筆完全版 宣戦布告(下)」(講談社文庫/2001年刊)を読む。

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北朝鮮兵士の容赦なき殺意の前に犠牲者が続出。

首相はついに自衛隊の出動を決断する。

北朝鮮からは新たな潜水艦が領海に侵入。

米国、中国、韓国、台湾をも巻き込んで、極東の危機は一触即発の臨界点へと達する。

有事に際し、日本は本当に国民を、国土を、守れるのか。

圧倒的スケールで描く迫真の問題小説。


★★★★★★★・・・(7/10) 

軍事的な説明は正直分らない所が多く、ななめ読みしました。

と言うのも・・・頁をめくる手が止まらなかったからです。

全てがエスカレートし、最悪の事態を迎える日本政府。

ジャーナリストである著者の取材力に基づいたシミュレーション小説ですが、有事の際、日本の危機管理体制がこれほどまで脆弱なのかを思い知らされる内様です。

官邸のやり取りや現場の駆け引きの場面などは多少戯画的な感じを受けますが、次々と繰り出されるリアルで緊迫感溢れる展開がそれを忘れさせてくれます。

本作は偽情報を北に流す事で、最悪の事態を回避できるが、軍事的には何もできなかったのと同じ事。

実際問題、不審船事故やミサイルの試射など行われていた時に日本政府はどのような対応に追われていたのか?

本作はあくまでフィクションですが、この様な問題を今一度考え直す切っ掛けになる作品だと思います。

これが書かれた2001年と現在では日本の危機管理体制は変わったのだろうか・・・こんなノホホンと生きている私でさえもそんな風に考えてしまうのですから。

2014年に舞台を移した「宣戦布告2」・・・・なんて読んでみたいです。

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