荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

Category: ★日本映画 >   1970年以前の作品

Comment (0)  Trackback (0)

須川栄三監督 「野獣死すべし」 【1】

レンタルDVDで映画「野獣死すべし」を観る。

20160221-022

大学院に籍を置く学生、伊達邦彦は戦争で心に傷を受けた世代の生き残り。

普段は物静かな秀才として平穏な日々を送っているが、それは表向きの顔にすぎない。

彼の心の奥底には暗い憎悪と怒りが渦巻き、影では射撃、スポーツ、特殊技術の習得にストイックに没頭していた。

この世で信頼するものは金と武器、そして力。

やがて彼は、心に巣食う闇と日頃培った能力を解き放つかのように、空前の完全犯罪を計画する。

最初の殺人、強盗を犯し、逃げおおせる伊達。

ただ己のみを信じ、何者をも拒むローンウルフ、伊達邦彦。

“野獣”は野に放たれ、物語は幕を開けた…。



大藪春彦の処女作「野獣死すべし」の映像化としては1980年の松田優作主演の角川映画が有名ですが、年代的にも内様的にも本作の方が原作に最も近い隠れた名作だと噂で聞いていました。

yajyuusisubesihonn0013 yajyuusisubesihonn0012 yajyuusisubesihonn0014 yajyuusisubesihonn0015

私も世代としては松田優作版にハマった人間ですが、それ以上に小説のファンで・・・原作の持つ暗く混沌としながらもエネルギーに溢れたあの時代の雰囲気にあこがれ、随分以前より「観たい!」と熱望していました。

yajyuusisubesihonn0011

ただ、この映画、古い上にマイナーなため、今まで観る機会がありませんでしたが、昨今の古い邦画のDVD化に伴いレンタル店にも登場する事となったのは嬉しい限りです。

期待して鑑賞しました。

とても面白かったです。

何よりも画面に目が釘付けでした。

映像が特別美しいとかではありません。

画面に映った時代の風景、町並みやファッション、車。

原作小説はあの時代・・・激しさを増す安保闘争に高度成長の裏の格差社会・・・そんな背景があってこそ生まれた作品だと思いますが、残念ながら私はその時代を知りません。

なので、文章でから想像するしかなかったアプレゲールな雰囲気を感じたくて、画面の隅から隅まで食い入るように観ていました。

yajyuusisubesi007

ロビー・ザ・ロボットとヒルマンとシボレー。

学生のアジ演説と大学職員の醒めた会話。

「おおブレネリ」の合唱に花売りおばあさん。

「ドライブクラブ」に「ロリータ」と言う名のバー。

そしてパンナムのプロペラ旅客機。

時代を感じさせるキーワード満載です。

そう言う意味ではとても満足した映画です。

yajyuusisubesi008

◆「野獣死すべし」 1959年/日本 【96分】
監督:須川栄三 原作:大藪春彦 脚本:白坂依志夫 撮影:小泉福造 音楽:黛敏郎 出演:仲代達矢/小泉博/団令子/白川由美/佐藤充/三好栄子/清水一郎/白坂依志夫/中村伸郎/東野英治郎

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720


マスダヤコレクション ゼンマイ ロビー・ザ・ロボットマスダヤコレクション ゼンマイ ロビー・ザ・ロボット
()
増田屋コーポレーション

商品詳細を見る


スポンサーサイト
テーマ : 邦画  ジャンル : 映画

Comments






プロフィール

Tommy荒野

Author:Tommy荒野
わかちゃいるけど
やめられない。

月別アーカイブ
FC2カウンター
FC2ブログランキング
ブロとも申請フォーム
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
フリーエリア
ブログランキング・にほんブログ村へ
ブログ内検索

1234567891011121314151617181920212223242526272829303107 2017