荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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ロバート・B・パーカー著 「家族の名誉」

ロバート・B・パーカー著 奥村章子訳  「家族の名誉:Family Honor」(ハヤカワミステリ文庫/2000年刊)を読む。

20151025-044

サニーが請け負った、家出した名家の少女ミリーの捜索は不審なにおいがした。

両親は警察に連絡せず、失踪の状況も詳しく話そうとしないのだ。

調査の末、サニーは売春婦になっていたミリーを発見するが、少女は心を閉ざし、両親に会おうとしない。

自宅に引きとったサニーが女性の強さや自立を教えるうち、少女は両親に関する衝撃の告白を! 

タフで自然体、もっとも現代的な女性探偵サニー・ランドル登場。

文庫オリジナル


★★★★★★・・・・(6/10)


スペンサーシリーズの著者として知られるロバート・B・パーカーが1999年に発表した女性探偵シリーズ第1弾。

20150524-007
※銃身が二インチと短いスミス&ウェッソンの38スペシャルを買った。(本編より)

両親の依頼で売春をしていた少女を救い出しながらも、本人の意思を尊重し両親から隔離する出だしはスペンサー・シリーズの「儀式」を彷彿させます。

また、少女を自分の家に置き、共に生活をする事でその心を開かせようとする姿は「初秋」と重なります。

そう言う意味ではスペンサー・ファンには目新しいさに欠ける新シリーズの第1弾です。

しかし一方でファンには周知の事として、著者の作品の魅力は事件そのものよりも、主人公及び登場人物の行動や台詞やその考え方であり、本作は家族をテーマとしたサニー・ランドルと言う(こちらもちょっと複雑な家族を抱えた)女私立探偵のプロローグ的な物語です。

揺るぎない確固たる信念を持つ男の象徴的なスペンサーとは違い、サニーは1人の女性として少女と共に悩みながら問題を乗り越えて行きます。

そのため本作の事件も知人に頼る事が多く、スカッとした解決にはなっていません。

ここら辺のモヤモヤ感を引きずりながら成長する主人公を本シリーズは描いて行くのでしょうね。

う~ん、面白かったのですが、

やっぱり日本人のオッサンとしては食事に行ってすぐベッドインしてしまう場面や別れた元夫と結局は寝てしまう主人公に「何やってんねん!」と思ってしまう自分がいます。

20150526-001
※ヘレン・ハントで映画化の話しはボツったの? 

◆Robert Brown Parker 「Family Honor」 (1999/USA)
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