荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

真莉幸子著 「ふたり狂い」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

真莉幸子著「ふたり狂い」(ハヤカワ文庫JA/2011年刊)

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女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

その同姓同名の主人公が自分だと思い込んだ川上孝一は、思い余って著者の榛名ミサキを刺してしまう。

それに端を発して起こる、デパ地下惣菜売り場での異物混入事件、ネットでの企業中傷事件、そして郊外マンションでの連続殺人―だが、その背後には謎の女マイコの存在があった…。

現態人のささやかな狂気と、連鎖する因縁の果てに明かされる驚愕すべき真実とは?

『殺人鬼フジコの衝動』の著者が仕掛ける、もうひとつの罠。


家にあったので読みましたが・・・買った記憶がありません。

著者の作品は「殺人鬼フジコの衝動」を読みましたが、私的にはあまり好きな作品ではなかったように記憶します。

読み安く1日で読了。

1話完結の短編集ですが、それぞれの主人公が何らかの形で相互に絡み合い、最後には連作短編として意外な(?)結末が待っています。

この手の作品を読みなれた方なら各エピソードに散りばめられた伏線となるキーワードに早くから気づくはずです。

中にはきっちりと完結していないお話や途中でオチに気づいてしまうエピソードもありますが、読んでいて「この人だれだっけ?」と手を止めて前のページを探す作業は連作短編の面倒くさい所でもあり、醍醐味でもあり、私的にはなかなか楽しめた作品です。

タイトルの「ふたり狂い」は妄想をもった人と親密になったり共同生活をしたりしているうちに正常な人まで妄想を共有することを言うのだそうです。

ちょっとおかしい人と係わることによって自分自身もおかしくなる恐怖と、おかしくなった事さえも気がつかない現代人の狂気。

う~ん、前に読んだ作品と同じくやっぱり後味悪いです。

作者が女性ですし、何となく女性が好きそうな嫌な話ではありますが・・・・あぁ、もしかして買ったのはカミさんかな?

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