荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

藤井道人監督 「オー!ファーザー」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「オー!ファーザー」を観る。

01250818-3009

知事選で盛り上がるとある地方都市。

一見普通の高校生・由紀夫には一つだけ大きな悩みがあった。

それは、母親が4股していたせいで父親が4人いるということ。

しかも4人全員といまも同居しており、みんなで協力して和気藹々と母が不在がちな家を守っていた。

そんなある日、由紀夫はサラリーマン風の男のカバンがすり替えられるところを目撃してしまう。

これをきっかけに、由紀夫の周囲で不可解な出来事がいくつも発生し、やがて由紀夫の身にも危険が迫ってしまうのだったが…。


伊坂幸太郎氏の小説は何冊か読んでいますが、小説よりも映画化された作品の方が私は好きです。

日常からちょっと浮いた独特の作風は、お話によってはとても嘘くさく思えてしまう所があるので、それを“上手く”映像化すると、実写と言うだけでリアル感が増すからです・・・あくまで“上手く”ですが。

本作は父親が4人もいるちょっと複雑な家庭に暮らす高校生の主人公が、周囲で次々と起こる不可解な事件に巻き込まれるサスペンス&ハートフルコメディです。

o-faza-003

原作者の作品らしく、伏線をあちこちに散りばめたストーリーは、ドキドキ感は少ないものの、謎を孕みながら緩やかなテンポで進んでいきます。

そしてクライマックスのどんでん返しの上、すべての伏線が繋がり、鮮やかな謎解きが待っている・・・・と期待したのですが

これがちと解りづらい。

謎解き自体が解りづらいのでは無く、謎解きの演出があっさりとしていて、何が謎だったのか解り辛いのです。

伊坂氏の作品なので観ている側・・・少なくとも私は、初っ端からどれが伏線でどこがトリックなのかを推理しながら観ています。

そして今回はそのほとんどが予想通りでしたが、それでいて謎解き場面が少なかったので、「あれ、これは監督が観ている側にトリックとして提示したのでは無く、観ている側が解って当たり前の謎なのか?」と戸惑ってしまいました。

また、唯一つながりが予想できなかった事件に関しては、「主人公と関係無い事件だった」で終わっているので、肩すかしを食ったようで、原作は未読ですが伏線がすべて繋がる伊坂作品のカタルシスが感じられません。

「CHiLDREN チルドレン」や「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」のような謎解きを期待したのですが・・・残念。

ただ、

個性豊かな父親たちと織り成す主人公のコメディドラマとしてはとても魅力的で、特に得意分野ではとても頼りになる4人の父親の姿や言動は(泣かないまでも)感動的で、羨ましくも見えてしまいます。

期待とは外れましたが、そこら辺は観て良かったと思える作品でした。

o-faza-002

※岡田くん、いつまで学生?

◆「オー!ファザー」 2013年/日本 【103分】
監督:藤井道人 原作:伊坂幸太郎 脚本:藤井道人 撮影:福本淳 音楽:森野宣彦 主題歌:スガシカオ 出演:岡田将生/怱那汐里/佐野史郎/河原雅彦/宮川大輔/村上淳/賀来賢人/古村比呂/矢島健一/柄本明
★★★★★・・・・・     

ブログランキングに参加しています!
FC2 Blog Ranking

バナー0720

スポンサーサイト

Post comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

trackbackURL:http://arazatu.blog48.fc2.com/tb.php/3578-65e34ac1