荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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辻村深月著 「冷たい校舎の時は止まる(下)」

辻村深月著「冷たい校舎の時は止まる(下)」(講談社文庫/2007年刊)を読む。

20150927-508

第31回メフィスト賞受賞作!

いとおしくなるほどの懐かしい記憶

「こんなことはいつか終わりになればいい」

――大丈夫、いつか、絶対に大人になれるから――

学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください――。

「俺たちはそんなに薄情だっただろうか?」なぜ「ホスト」は私たちを閉じ込めたのか。

担任教師・榊はどこへ行ったのか。

白い雪が降り積もる校舎にチャイムが鳴ったその時、止まったはずの時計が動き出した。

薄れていった記憶、その理由は。


結末が知りたくて一気読みです。

主人公たちがいる場所はどこか?と言う謎は上巻で大筋の説明があったので

下巻で解決する謎は

① 自殺したのは誰か?

② 主人公たちを閉じ込めているのは誰か?

③ 担任は何処にいるのか?

の三つです。

勘のいい方なら①は早々に気がつきます。

そして①の見当がつけば、その理由も察しがつき、物語が進めば②もおのずと分かってきます。

ですが、それは著者の想定内なのかもしれません。

本作に仕掛けられた最大の罠は③です。

これには私も気づかず、心地よく騙されました。

エピローグの彼女が登場する場面には首をかしげましたが、全体的にはとても面白かった作品です。

ただ

長い。

確かに1人1人のエピソードを丁重に描けばこの様な長さになってしまうのは理解できますが、これはチト長過ぎ。

まぁ、本作の魅力であるキャラクターを作り出しているのはこの部分ではあるのですが・・・解決編まで中弛みしてしまいます。

また、青春ミステリと思って読んでいた私にとっては、あのホラーの部分だけが取って付けた様で妙に違和感を覚えました。

聞けば作者の処女作との事。

それでは使用が無い

と言ってしまうには惜しい作品で、取るトコ取って、練るトコ練って、全体的にスリムにしたら一級のエンタメ作品になるのでは。

自分の名前を使うくらい思い入れのある作品でしょうから、著者自身には無理だと思うので、映画化もしくはドラマ化の時に期待します。

著者の別作品も読んでみたいと思います。

20150809-005

★★★★★★★・・・ 
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テーマ : 推理小説・ミステリー  ジャンル : 本・雑誌

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