荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

スパイク・リー監督 「オールド・ボーイ」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

レンタルDVDで映画「オールド・ボーイ」を観る。

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1993年10月。

泥酔したジョー・デュセットが目を覚ますと、見知らぬ部屋に監禁されていた。

何者かが監視しているその部屋では、食事が与えられ、テレビでニュースを見ることも出来た。

そのニュースで彼は、妻が殺害され、自分が容疑者にされていること、幼い娘ミナが養子に出されていることを知る。

やがて20年の歳月が流れ、彼は何の前触れもなく解放された。

自分は、なぜ20年も監禁され、突然解放されたのか。

理不尽な仕打ちに対する激しい怒りが、ジョーを凄絶な復讐へと駆り立てていくが…。



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原作漫画のファンです。

と言うより

原作者(土屋ガロン=狩撫麻礼)のファンです。

社会を斜めに見た反時代的な語り口に若いころから痺れています。

漫画「ルーズ戦記~オールドボーイ」も、そんな著者独特の世界観が漂った作品です。

そのため、犯人が主人公を憎む理由(主人公が10年間軟禁された訳)も、一部の読者には分かり辛いものだったかもしれません。

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バイオレンス色の濃い韓国版では、犯人の動機も暗く深く、それだけにラストのどんでん返しが生きた作品ですが、犯人意外に人は死なない漫画版のコンゲームのような面白さとはまた別の物語になりました。

そして韓国版をリメイクした本作。

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もはや漫画版の片鱗はありません。

主人公をクズ男にした設定や最初から仕掛けられていた罠など、より物語の矛盾を取り除き、観客に分かりやすくしたストーリーは確かにスマートにはなっていますが、色々な意味でインパクトの強かった韓国版に比べるとあっさりしていて物足りない印象です。

まぁ、あのドロドロとした重苦しい嫌な気分はハリウッドでは表現できないアジア特有のものかも知れません。

それに合わせてラストを変えたのは良い選択だった気がします・・・・賛否はあるでしょうが。

チェ・ミンシ扮するオ・デスは男くさい中にも可愛げがありましたが、本作のジョシュ・ブローリン扮するジョーはただの暴力的な嫌な男に見えて同情できないのが難点ですが、だからこそ最後の選択が生きた気がします。

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ちょっと情けないのは

こんな良い原作があるのにこれを映画化できない日本の映画業界ですね。

韓国・ハリウッドに対抗して、日本版の本家「オールドボーイ」を作るのは・・・無理でしょうかね。

◆「オールド・ボーイ:OLDBOY」 2013年/アメリカ 【103分】
監督:スパイク・リー 脚本:マーク・プロトセヴィッチ 撮影:ショーン・ボビット 音楽:ロケ・バニョス 出演:ジョシュ・ブローリン/エリザベス・オルセン/シャールト・コプリー/サミュエル・L・ジャクソン
★★★★★★・・・・ 

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