荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

桜木紫乃著 「ホテルローヤル」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

桜木紫乃著「ホテルローヤル」(集英社/2013年刊)を読む。

20150913-001

北国の湿原を背にするラブホテル。

生活に諦念や倦怠を感じる男と女は“非日常”を求めてその扉を開く――。

恋人から投稿ヌード写真の撮影に誘われた女性事務員。

貧乏寺の維持のために檀家たちと肌を重ねる住職の妻。

アダルト玩具会社の社員とホテル経営者の娘。

ささやかな昂揚の後、彼らは安らぎと寂しさを手に、部屋を出て行く。

人生の一瞬の煌めきを鮮やかに描く全7編。

2013年第149回直木三十五賞受賞。


第149回直木賞受賞作の連作短編集です。

直木賞と言うのもありますが、北海道の釧路が舞台と聞き、興味を持ち購入しました。

著者の作品を読むのは初めてです。

正直

出だしは「どうかな」と思いました。

著者が女性だからとの偏見か、どの視点より物語を追って行こうかが定まらない内に第1話が終わってしまいました。

また、舞台がラブホテルだけに男女の性が描かれていますが、かなり控え目な描写なので、そこも中途半端な印象でした。

ですが、読み進めるうちに登場人物に共通する閉塞感とそれを諦め享受している姿に自分を重ね合わせ、自然と物語に溶け込んでしまいました。

著者と年齢が近いせいもあり共感する部分も多々ありましたが、所々で女性にしか描けないような心理描写があり、そこだけは戸惑ったり引いたりしましたが・・・。

暗く気持ちの良い話では無いのですが、文章と構成の上手さで最後まで一気に読了。

もう一度読みたいか?と聞かれれば答えはNOなのですが、生まれ故郷の釧路の灰色の空を思い出し、どこか懐かしい気分になりました。

あと何冊か著者の作品を読んでみようと思います。

kusironosora001

★★★★★★・・・・   

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