荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

桜木紫乃著 「氷平線」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

桜木紫乃著「氷平線」(文春文庫/2012年刊)を読む。

2015-0906-0013

真っ白に海が凍るオホーツク沿岸の町で、静かに再会した男と女の凄烈な愛を描いた表題作、酪農の地を継ぐ者たちの悲しみと希望を牧草匂う交歓の裏に映し出した、オール讀物新人賞受賞作「雪虫」ほか、珠玉の全六編を収録。

北の大地に生きる人々の哀歓を圧倒的な迫力で描き出した、著者渾身のデビュー作品集。


著者の作品を古本屋で見つけ

「あれ、この人、北海道在住の直木賞作家だよな・・・」

と、読んだ事もないのにいきなり

「氷平線」
「凍原 北海道警釧路方面本部刑事第一課・松崎比呂」
「ホテルローヤル」

の三冊を購入。 

発表順に読むつもりでしたが、結局は逆になってしまいました。



今回、デビュー作品集である「水平線」を読んだのですが・・・

う~ん、三冊中、私が一番面白かったのは本作ですね。

・雪虫(オール読物新人賞受賞作)
・霧繭
・夏の稜線
・海に帰る
・水の棺
・氷平線

の六作が収録されています。

20150830-502

どれも閉鎖的な土地で抑圧されながら生きる男女の物語。

男性が主人公のお話もありますが、物語の中心は強く凛とした女性たちです。

彼女たちの姿は男性の私から見れば、頼もしくもありながら恐ろしく・・・畏怖の念を抱きながら一篇一篇を堪能しました。

著者と年齢が近いせいもあるでしょうが、どこかしっくりくる所があるのです。

いつも面白い本は一気読みをする私ですが日に一篇のペースでじっくりと読んだのは久しぶりです。

前二作を読んだ時は感じませんでしたが、どうやら本作でハマってしまったかもしれません。

たぶん・・・近日中にまた著者の作品を読む事でしょう。

★★★★★★★★・・ 
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