荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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森一生監督 「ある殺し屋の鍵」

レンタルDVDで映画「ある殺し屋の鍵」を観る。

20150911-007

新田の表の顔は日本舞踊の師匠だが、裏の顔は凄腕の殺し屋だった。

石野組幹部の荒木から、政財界の秘密を握る脱税王の朝倉を暗殺するよう依頼された新田は、朝倉の定宿であるスカイライン・ホテルへ。

プールで朝倉の命を狙う新田だったが、日本舞踊の弟子である芸者の秀子の出現により中断を余儀なくされる。

ようやく新田は朝倉を始末し荒木との約束場所に到着するが、そこに荒木の姿はなく無人の車が置いてあるだけだった。

新田が乗ったその車は、ブレーキが意図的に壊されていた。

それは荒木の裏切りを意味していた。


ずいぶんと前に前作「ある殺し屋」は観ています。

とても面白く「続編も観よう!」と思ったのですが、何故か内容はほとんど憶えていません。

「観ようかな・・・でも、憶えていないから前作から観直そうかな・・・」

と悩みながら今日に至っていました。

で、やっと鑑賞。

何となく納得しました。

本作は

その雰囲気や描写を感じて楽しむ作品です。

本作はハードボイルドでありサスペンスとアクションがウリですが、現在の映画のようにスピーディさや派手さ、いわゆる見た目で楽しむ作品ではありません。

古い映画は得てしてそうなのですが、便利で分かりやすい今の演出とは違い、じっくりと腰を据えて全体を楽しむ作品です。

そしてそうやって鑑賞すると・・・今観てもとても面白いサスペンスに観えるから不思議です。

ストーリー自体はスッキリとし過ぎている感はありますが、日本舞踊や水中アクションなど地味ながら緊張感のある演出が光ります。

決して色男ではない(失礼)市川雷蔵のクールな横顔も物語が進むにつれカッコよく見えてきますし、佐藤友美のお色気(セクシーでは無くお色気です)や、西村晃や中谷一郎の中間管理悪党がいい味を出しています。

山形勲や内田朝雄を見ていますと・・・昔は、顔は知っているが、名前は知らない俳優さんでした・・・・こう言う、貫禄のある悪党の親分的な俳優が今は少なくなったな・・・と感じてしまいます。

arukorosiyanokagi003

ラストは、まるでフランスのノワール映画のようなスタイリッシュなオチがつきます。

とても面白かった。

とは言え昨今の映画になれた私たちには、やっぱり全体的には印象に薄いです。

たぶん前作もそう感じたのでしょう。

ただ今の邦画では感じる事の無い

クール

そんな言葉が似合う和製フィルムノワールでした。

alukorosiyanokagi009

◆「ある殺し屋の鍵」 1967年/日本 【79分】
監督:森一生 原作:藤原審爾 脚本:小滝光郎 撮影:宮川一夫 音楽:鏑木創 出演:市川雷蔵/西村晃/佐藤友美/山形勲/中谷一郎/金内吉男/内田朝雄

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テーマ : 邦画  ジャンル : 映画

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