荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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桜木紫乃著 「硝子の葦」

桜木紫乃著「硝子の葦」(新潮文庫/2013年刊)を読む。

20150913-014

道東・釧路で『ホテルローヤル』を営む幸田喜一郎が事故で意識不明の重体となった。

年の離れた夫を看病する妻・節子の平穏な日常にも亀裂が入り、闇が溢れ出した――。

愛人関係にある澤木と一緒に彼女は、家出した夫の一人娘を探し始めた。

短歌仲間の家庭に潜む秘密、その娘の誘拐事件、長らく夫の愛人だった母の失踪……。

次々と謎が節子を襲う。

驚愕の結末を迎える傑作ミステリー。

★★★★★★★・・・(7/10) 


著者の作品を読むのは「ホテルローヤル」「凍原」「氷平線」に続き4作目です。

「ホテルローヤル」のスピンオフ作品かと思い購入しましたが・・・ホテルの名前が同じだけでまるで別のお話です。

日常生活の中、行き場の無い怒りや欲望、悲しみや悪意を孕んだ女性が、何かのきっかけで社会から外れていく様は桐野夏生の「OUT」を彷彿させました。

ですが、こちらは田舎町独特の閉塞感と、その中での男女の情交が描かれている分、より女性的な物語に思えました。

ミステリと言ってしまうにはトリックや謎解きは凡庸ですが、著者の描きたかったのは「凛とて立つ硝子の葦」である女性の人間ドラマなので、謳い文句の“驚愕の結末”は期待しない方が良いでしょう。

とても面白かったです。

ただ、著者の乾いた文章はハードボイルドタッチで好みなのですが、心理描写の部分でどこか読む側を拒否している様な物足りなさを感じます。

男性だから心情的に理解出来ない部分があるのかと思いながらも、私自身がその部分に惹きつけられているのも確かです。

気に入った作家は飽きるまで続けて読んでしまう私なので、また近いうちに著者の作品を読むでしょう。

20151118-001

※ドラマ化もされているのですね・・・読み終わってから知りました。

相武紗季・・・・スケベ心では観たいような・・・小説を読んだ人間としては観たくないような・・・

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