荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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島田荘司著 「写楽 閉じた国の幻」

島田荘司著 「写楽 閉じた国の幻」(新潮社/2010年刊)を読む。

20150927-1011

わずか十ヶ月間の活躍、突然の消息不明。

写楽を知る同時代の絵師、板元の不可解な沈黙。

錯綜する諸説、乱立する矛盾。

歴史の点と線をつなぎ浮上する謎の言葉「命須照」、見過ごされてきた「日記」、辿りついた古びた墓石。

史実と虚構のモザイクが完成する時、美術史上最大の迷宮事件の「真犯人」が姿を現す。

★★★★★★★・・・(7/10)  


「2011年 このミステリーがすごい!」 第2位の作品です。

久々に単行本を買ったのですが、その厚さと重さに怯み、後回しにしている内に単行本が上下巻で発売され、最近ではそれが108円で売っていたのを見て、「こっち買った方が良かったかな・・・」なんて思い始め、それが嫌で読み始めて、やっと読了した本作。

色々な意味で長かった。

おまけに最近の著者の特徴である、物語の背景となる説明文の多いこと。

軸となるのは「写楽とは何者だったのか?」と言う現代ミステリですが、そこに主人公の家庭の悲劇と、事故を起こした回転ドアの歴史を絡め、おまけに江戸時代の物語を挿入しながら物語は進みます。

謎解きとともに日本と言うと閉じた国を論じるために用意されたプロットではあると思いますが、その一つ一つのお話が予想以上に長くて疲れました。

著者の学生自体の思い出の場所も・・・別にいいです。

とは言え

謎解き部分は流石に面白い。

詳しく無い私にはどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか分かりませんが、著者が小説と言う形で発表した作品なので検証部分には作りの部分もあったのでしょう。

ですが、それを差し引いても、大胆な仮説で今までにない(?)写楽像を組み立て、それが裏付けされていく件は読んでいてワクワクしました(まぁ、結論や物的証拠は存在しないので、結局はロジックの積み重ねになってしまうのですが・・・)。

最初に平賀源内なんて大風呂敷を広げておいて、最後にどんでん返しの真相が待っている所は著者の作品らしいです。

とても面白かったです。

が、美しい教授の行動(目的)も、裁判の準備も・・・・何となくその他のお話が宙ぶらりんになっているのが気になる所。

続編・・・あるのでしょうか?

あとがきを読んだ限りでは、著者はやる気満々の気がしますが

・・・今度は文庫で買います。

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テーマ : サスペンス・ミステリー  ジャンル : 映画

Comments


この本オレも読みました。
前半の回転ドアのところ、読むのに時間かかった覚えがあります。
写楽の正体については、この作品で述べられた説は地味に信憑性が高いと思ってます。
おひさしぶりです。
> この本オレも読みました。
> 前半の回転ドアのところ、読むのに時間かかった覚えがあります。
> 写楽の正体については、この作品で述べられた説は地味に信憑性が高いと思ってます。

正直「回転ドアいる?」って思いました(笑)

本作の信憑性って、どこまで信じていいのですかね?

読み始めはもっとぶっ飛んで

「源内が生きていた」

になると思ったのですが。








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