荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

浅田次郎著 「ハッピー・リタイアメント」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

浅田次郎著 「ハッピー・リタイアメント」(幻冬舎文庫/2011年刊)を読む。

20151014-003

定年まであと四年のしがない財務官僚・樋口と愚直だけが取り柄の自衛官・大友。

二人が突如転属を命じられたJAMS(全国中小企業振興会)は、元財務官僚の理事・矢島が牛耳る業務実体のない天下り組織。

戸惑う彼らに、教育係の立花葵はある日、秘密のミッションを言い渡す。

それは汚職か、横領か、それとも善行か!?

痛快娯楽「天下り」小説。

★★★★★★・・・・(6/10)

面白かったコトは面白かったのですが。

著者がかなり力を抜いて書いている様な気がします。

プロローグは著者本人が出てきて、本作を書く切っ掛けとなったエピソードを披露しますが・・・これは本篇とは関係ありません。

(カミさんはこれを読んでエッセイ集かと勘違いをして読み始めたらしいです)

本篇は本編で著者を彷彿させる人物が出てきますが、これは著者ではありません。

同じネタを2回使いまわしています。

また、自衛隊OBや競馬がらみのお話しなどは、浅田ファンなら御馴染のシュチュエーション。

物語の構成もどこか「きんぴか」を彷彿させます。

天下り機構の説明やその背景となる時代の流れなどは、読んでいる側よりも書いている著者の方が楽しんでいるな~と感じてしまいました。

金銭回収のエピソードの数も3億円の割には少ない気がしますし。

結構、ご都合主義の物語。

ですが、それでも楽しく読めるのは著者の力量かな・・・とも思います。

ラストは“待ってましたの浅田節”って所でしょうか?

「プリズンホテル」シリーズと言う著者の傑作コメディドラマを知っているだけに

辛口になるのは仕様が無い事なのです。

20151015-001

※ドラマ化ですか・・・不安です。

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