荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

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東直己著 「探偵ホウカン事件日誌」

東直己著 「探偵ホウカン事件日誌」(光文社文庫/2014年刊)を読む。

20151025-007

人をおだてさせたら天下一品。

探偵の法間はどんな気むずかしい相手も気持ちよくさせてしまう、魔法の舌の持ち主だ。

ゆえに、付いたあだ名はホウカン=幇間(太鼓持ち)。

依頼人はもちろんのこと、調査対象の詐欺師や殺人犯まで、誠心誠意(?)ほめてほめてほめちぎり、すみやかな事件解決へと導くのだ。

ユーモラスで、ときに哀切。

いまだかつてない名探偵が登場!

『探偵法間 ごますり事件簿』改題

★★★★★★★・・・(7/10)


以前にも書きましたが

私はハマった作家の作品は飽きるまで全部読む人間ですが、“何かあった時”のためにラスト1作は読まずに残しておきたいと思う人間です。

まぁ、“何かあった時”と言っても、

ちょっと時間が空き、本でも読もうと本屋に行ったら、そこの本屋にピンとくる本が無く、それでも時間がもったいないので無理やり何かの本を買ってしまう・・・って、年に1回あるかないかの時と

何が何でもその作家の作品が無性に読みたくなった時・・・ぐらいしかありませんが。

で、著者のファンである私が、次に著者の新刊が出たら読もうと、取って置いたラスト1冊が「探偵法間 ごますり事件簿」でした。

20151029-001

そして今回は

ちょっと時間が空き、本でも読もうと本屋に行ったら、本作以外にピンとくる本が無い状態と、

何が何でもその作家の作品が無性に読みたくなった時と

「探偵法間 ごますり事件簿」が「探偵ホウカン事件日誌」として単行本化された事

が重なって苦渋の選択の末、購入。

読んでしまいましたので

・・・東先生、早く新刊を出してください。

ホウカン探偵こと法間謙一のお話は、今までに「逆襲」(短編)、「古傷」(中編)とありますが、主人公があまりにもコミカルで軽くて、それほど好きなキャラではありませんでした。

ですが今回、1冊の短編集として読んでみると

こりゃ、面白い。

全7編がバリエーションに富んでいて、それぞれに味のある物語です。

出だしの「ほちわ」は主人公が名推理を披露する本格物ですし、続く「マラソンの夜」は探偵の策にハマった男の人情劇。

3作目の「美しい目」は探偵が殺されそうになるサイコサスペンス風味で、4作目の「二十個のケーキ」は密室物だったり・・・

出だしはやっぱりコミカルですし、短編なのでそれほど深くは無いのですが、著者らしい魅力(北海道の裏話、隠れたサイコさん、ブルジョアや大手代理店への嫌味など)を十分に楽しめる短編集でした。

私的には、前半の物語に比べ後半がちょっと惜しい作品が続いたのが残念です。

これって

深夜のドラマ24あたりでドラマ化してもらえませんかね?

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