荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

Category:   ノンフィクション

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豊田正義著 「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 」

豊田正義著 「消された一家―北九州・連続監禁殺人事件 」(新潮文庫/2009年刊)を読む。

20151026-004

七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた―。

明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。

まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。

人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。

渾身の犯罪ノンフィクション。


★★★★★★★・・・(7/10)


この事件は知りませんでした。

「Wikipedia」では

“非常な残虐性・悪質性にもかかわらず、事件に報道規制がかけられたとされ、事件の知名度は高くない。”

とあるので、たぶん私も「聞いた事があったが、その後は忘れてしまった事件」なのでしょう。

実は以前に古本屋で本書を見つけて、知らない事件なので購入しようか迷ったあげく、代わりに購入したのが偶然にも新堂冬樹著 「殺し合う家族」でした。

その時はまだ両者が同じ事件を題材にした本とは知らず、 「殺し合う家族」を読んでいる途中でそれが実在の事件をモチーフにしたものと知り、調べた結果、本作がその事件のノンフィクションと知りました。

小説の「殺し合う家族」はショッキングなお話しだったものの、あまりの内容の無さに閉口したため、事件の真相を知りたくて本書を購入しましたが

ノンフィクションなだけに・・・変な言い方ですが・・・フィクション以上に凄惨で読んでいて辛いお話でした。

ありきたりですが

「信じられない」

と言うのが正直な感想です。

被害者も加害者もそして加害者であり被害者である亡くなった人たちも

「何故、そんな事になったのか?」

読み終わった今でも、ある程度は理解出来ますが、到底納得はできません。

もっと緒方の、そして少女の言葉を聞きたいし

なにより松永太と言う人物を知りたい。

彼の生い立ち、何を読み、何を学び、何故そうなったのか、そして今何を考えているのか。

それを聞き、

「やっぱり犯人は異常な人間なのだ」

と納得し、ただ自分が安心したいだけかもしれません。

ですが、事件の真相が分かった今、この事件を只の「鬼畜の所業」で終わらせないためにも、彼を知る事が必要な気がします。

残念ながら本作ではそれが見えないまま終わっていました。

もし、取材を続けている作家の方がいましたら、そこの部分も世に出して欲しいと思います。
 
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