荒雑録

映画、小説、漫画他、個人的趣味の感想、記録。

飯田譲治著 「盗作(上・下)」

Posted by Tommy荒野 on   0 comments   0 trackback

飯田譲治・梓河人著 「盗作(上・下)」(講談社文庫/2008年刊)を読む。

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田舎町に暮らす平凡な女子高生の彩子は、ある晩不思議な夢を見る。

何かに突き動かされるように夢の光景をキャンバスに描き上げた彼女。

見る者すべてを魅了してしまうその絵は、やがて日本中に知れわたる。

しかし、まったく同じ作品がすでに存在していたことが明らかになり…。

創作の根源を問う衝撃作。

★★★★★★★・・・(7/10)  

1人の女性に起こった“創作”に関わる不思議な物語です。

「んな、馬鹿な。」

と思いながらも惹き込まれ、一気に上巻を読了。

下巻は多少テンポが落ちるものの、タイトルの「盗作」からは想像できないスケールに拡大し、それでいてこじんまりと上手いエンディングです。

ともすればファンタジーもしくは精神世界や宗教色が強くなり、読む側を戸惑わす展開になってしまいそうなお話ですが、そこはエンタメに徹し(悪く言えば、あまり深くは無く)バランス良く仕上がっています。

「何故?」「何?」の疑問は残るものの、テーマである“創造とは何か”を考えさせられる作品でした。

とても面白かったです。

「パクリ」と言う嫌な言い方が、あちこちで聞かれる昨今。

想像に関わっているプロと言われる人達でも

0から1を作り出す事が出来るのは、本当に選ばれた人だけなのかもしれません。

とすれば、それを選ぶのは誰か。

・・・・・

少なくとも人では無いと思いますが、それ以上は私の苦手な神様が出てきそうなので考えるのは止めにします。

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